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凱旋門賞2021 予想・オッズ・出走予定馬・過去の傾向データ分析

2021年09月23日

2023年04月21日

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凱旋門賞2021の概要

近年、ここまで楽しみなこの日を迎えるのもあまりなかったかもしれません。いよいよ、今年のクラシックディスタンスの王者を決める『第100回 凱旋門賞(G1/芝2400m)』が、10月3日(日曜日)にパリロンシャン競馬場にて開催されます。

ちなみに、凱旋門賞の開催週は「アークウィークエンド」と呼ばれ、前日に3歳牝馬の長距離G1レースであるロワイヤリュー賞(G1/芝2800m)や、世界最長G1レースのひとつであるカドラン賞(G1/芝4000m)が、凱旋門賞当日には、欧州の芝直線レース最高峰アベイ・ド・ロンシャン賞(G1/芝直線1000m)やフォレ賞(G1/芝1400m)など、8つのG1レースが開催されます。

また、2008年からカタール競馬馬事クラブがスポンサーになったことにより純血アラブの競争も開催されており、フランスや欧州、日本のみならず、アラブ各国からの注目度も様々な意味で高い2日間となっています。

レース名凱旋門賞(Prix de l Arc de Triomphe)
レース詳細3歳以上混合/芝2400m
競馬場・コースパリ・ロンシャン競馬場(フランス・パリ)
日程2021年10月3日(日曜日)
発走予定時刻日本時間10月3日(日曜日)23時05分
(現地時間 16時05分)
賞金総額500万ユーロ(約6億5000万円)
1着賞金:285.7万ユーロ(約3億8000万円)

 

■凱旋門賞にブックメーカーで賭けるメリット!

今回の凱旋門賞は、JRAからも馬券の発売があり、10月3日(日曜)に購入が可能です。

一方、海外企業が運営し、日本語でも安心して合法に利用できる「ブックメーカー」サイトを通じて購入し、賭けることもおすすめです!

オッズも9月22日時点で既に発表済みで、購入が可能な状態です。

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■ブックメーカーでオッズの良さが際立った実例
(2020/6/27(土) 阪神9R 出石特別)
このレースでは11番のスマートクラージュが勝利したのですが、ブックメーカーでは5.5倍(写真上)、日本では2.9倍(写真下)と倍近くのオッズ差がありました!

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■凱旋門賞の歴史・特徴

元々、凱旋門賞は、3歳馬の為の国際クラシック競走として地位を確固たるものにしつつあったパリ大賞(3歳G1/芝2400)にならい「国外からも一流馬を呼べるフランス競馬界における国際的古馬のレース+そのレースに勝利することでフランス調教馬の優秀さをアピールする」をテーマに、1920年に第1回が開催されました。日本で言うところの、ジャパンカップに近いレースであるとも言えます。

ただ、第1回から第30回までの25勝をフランス調教馬が勝利していることからもわかるように、当初は一流馬たちが遠征してくることはなく、創設目的からはやや外れた存在となっていました。

そんな凱旋門賞においてターニングポイントとなったのが1949年。レース賞金を大幅に増やすことで、当時世界一の高額賞金レースへと押しあがると、そこから徐々に各国から遠征馬が増加。それに伴いレースとしての国際的な格も上がっていきます。

 

■凱旋門賞の歴代の優勝馬・記録

こういった経緯の末、はじめて凱旋門賞創設の役目を果たせたと言えたのが、第44回優勝馬、シーバードの存在でしょう。

シーバードが制した年の凱旋門賞は、シーバードを含めて4か国のダービー馬や、その年アメリカクラシック路線で活躍したトムロルフなど超一線級が顔をそろえた中、シーバードは6馬身差を付けての勝利。この年のヨーロッパ最優秀馬に選出された訳ですが、それはすなわち凱旋門賞が「その年の中長距離馬の王者決定戦」として重要な役割を果たした上に、フランス調教馬の優秀さを世界に知らしめる最上の結果にもなりました。

また、凱旋門賞の歴史を語る上で重要なもう1頭が、第50回の優勝馬ミルリーフ。3歳時にイギリスダービー/キングジョージ/凱旋門賞を連勝し、いわば「欧州三冠」を達成。逆に言えば創設から50年目にしてとうとう、欧州の歴史あるクラシックディスタンスレースたちに比肩しうるだけの格式と実績のあるレースへと、凱旋門賞は登り詰めたのです。

この50回開催以降、数々の名馬が凱旋門賞を勝利します。第65回の勝利馬ダンシングブレーヴ、第67回トニービン、第74回ラムタラなどは、日本でも種牡馬として活躍した名馬たち。

また、第72回を制した牝馬のアーバンシーは、後にガリレオや、第88回の凱旋門賞を制したシーザスターズを輩出するなど、歴史的名牝としても名を残しました。

近年では第92回、第93回のトレヴや、第96回、第97回ではエネイブルが連覇を達成するなど、歴史上7頭しか存在しない連覇を達成した馬の内、2頭が直近10年に誕生しています。

 

■凱旋門賞のコース体形と特徴

パリロンシャン競馬場のコース体形も抑えておきましょう。

2400mの場合、スタートはコースの左奥からとなり、スタート直後は400mほどの平坦な直線が続きます。向こう正面からは上り坂が続き、3コーナーからは10mほどの下り傾斜が待ち構える。日本で最も勾配の急なコースが、中山競馬場の5.3mであることを考えると、パリロンシャン競馬場の高低差がいかに特殊でキツいものなのかがわかります。

この下り坂で勢いづいてしまうと最後の長い533mの直線でバテてしまうため、4コーナー付近は「フォルスストレート(偽りの直線)」と呼ばれており、パリロンシャン競馬場を攻略する上でこのフォルスストレートをどう乗り切るのかが重要なポイントでもあります。

もう1点、パリロンシャン競馬場で抑えておきたいのが「馬場状態」です。

面白いデータがあります。2011年、第90回にデインドリームがマークした『2.24.49』と、2020年、第99回にソットサスがマークしたタイム『2.39.30』と、同一レースであるにもかかわらず、そのタイム差はなんと約15秒。頭数やペースにもよるところはもちろんありますが、2020年は不良馬場で開催された為、ここまで時計のかかる結果となりました。

馬場状態によって、最早「別の競馬場」レベルに変化するのも、パリロンシャン競馬場の特徴と言えます。その為、有力馬であったとしても馬場状態によっては直前で回避することも珍しくはありません。

ちなみに、これまで日本から凱旋門賞に挑んたのは27頭。その内、最高着順は2着までであり、凱旋門賞制覇は「日本競馬界の悲願」とも言われています。日本歴代最強馬筆頭ともいえるディープインパクトや、三冠馬オルフェーヴルでも成しえなかった快挙、今年挑戦する2頭は果たすことが出来るのでしょうか。

近年稀に見る好メンバーが顔をそろえることとなりそうな今年の凱旋門賞。前哨戦の結果や注目馬の動向など、本ページを見れば2021年の凱旋門賞のすべてがわかるボリュームでお送りさせていただきます!

 

凱旋門賞の前哨戦レースの結果

■宝塚記念(G1/芝2200m/良)

6月27日(日)・阪神競馬場
勝ち馬:クロノジェネシス

6連勝で三冠馬コントレイルやマイル女王グランアレグリアを下したレイパパレ。そして、2020年宝塚記念、有馬記念を制し、グランプリ3連覇を目指すクロノジェネシス。両陣営ともに宝塚記念前に「凱旋門賞を視野に入れている」と宣言し大注目となった1戦は、クロノジェネシスが横綱相撲で格の違いを見せ、凱旋門賞へ弾みをつける結果に。一方、3着に敗れたレイパパレ陣営は凱旋門賞を断念。注目両頭の明暗がくっきりとわかれる事となった。

 

■キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1/芝2390m/良)

7月24日(土)・アスコット競馬場
勝ち馬:アダイヤー

イギリスダービー馬アダイヤー、G1レース4連勝中のラブ、サウジカップ、ドバイシーマと、アラブを席巻したミシュリフらが顔を揃え、今年の凱旋門賞の主役候補を占うこととなった1戦。最後の直線では抜け出したアダイヤーをミシュリフが猛然と追い上げるも最後はもう一度突き放した強い競馬で、結局アダイヤーが完勝。ミシュリフは斤量差に泣いた。

 

■アイリッシュチャンピオンステークス(G1/芝2000m/良)

9月11日(土)・レパーズタウン競馬場
勝ち馬:セントマークスバシリカ

キングジョージと同様、G1レース4連勝中の3歳ミドルディスタンスの王、セントマークスバシリカ、古馬一線級とも互角に渡り合った3歳マイルG1レース2勝のポエティックフレア。そして、2020年に本格化し、ブリーダーズカップターフを制したタルナワら、こちらも豪華なメンバーが顔を揃え、4頭立てで行われた1戦。3頭1馬身差以内の大接戦は、3/4馬身差セントマークスバシリカがタルナワを抑えて勝利。ただ、セントマークスバシリカの進路妨害が審議対象になるなど、後味はややすっきりとしない結果ではあった。

 

■イギリスセントレジャー(G1/芝2910m/稍重)

9月11日(土)・ドンカスター競馬場
勝ち馬:ハリケーンレーン

イギリスクラシック三冠最後の一冠、イギリスセントレジャー。未勝利馬にしてイギリスダービー2着入線のモジョスターが先に抜け出したところをあっさりと捉え切ったのは、同じくイギリスダービーにて3着入線となったハリケーンレーン。モジョスターの手ごたえも良かったにもかかわらず、さらにもう一段上の加速と持続力で、2910mをなんなくこなした。

 

■ニエル賞(G2/芝2400m/良)

9月12日(日)・パリロンシャン競馬場
勝ち馬:バブルギフト

今年のイギリスダービーにて1番人気に支持されたボリショイバレエが出走を取り消したことにより、5頭での争いとなったニエル賞。ただ、各馬の評価はかなり拮抗しており「5頭全頭がオッズ倍率1桁代の大混戦」となった。そのことを表すかのように勝利したバブルギフトと2着入線ベイビーライダーの着差は僅かハナ差。ただこの2頭は7月のパリ大賞でハリケーンレーンに完敗しており、レースレベルにはやや不安が残る。

 

■フォワ賞(G2/芝2400m/良)

9月12日(日)・パリロンシャン競馬場
勝ち馬:ディープボンド

1番人気には、日本競馬でもお馴染みのオーナー、キーファーズが共同所有するブルームや、今回、日本から凱旋門賞に遠征中のディープボンドが出走するなど、日本からもかなりの注目を集めた1戦。レースは、ディープボンドがレースを引っ張る形となり、番手につけたブルームが最後の直線詰め寄ろうとするもその差は縮まらずそのまま逃げ切り勝利。6頭立て5番人気に付されていた低評価を覆す、見事な逃走劇を見せた。

 

■ヴェルメイユ賞(G1/芝2400m/良)

9月12日(日)・パリロンシャン競馬場
勝ち馬:ティオナ

フランス牝馬クラシック三冠最後の一冠にして、凱旋門賞における重要な前哨戦でもあるヴェルメイユ賞。注目は、3か国オークスを制したディープインパクト産駒、スノーフォールに一点集中だったものの、結果は先に抜け出したティオナに最後は迫るもしのぎ切られてしまい2着。ティオナはスノーフォールと3度目の対戦で見事に雪辱を晴らした。

ヴェルメイユ賞 2021 レース予想・オッズ・出走馬・過去データ / レース結果

 

凱旋門賞の出走予定馬(一覧)

9月22日時点で、凱旋門賞に賭ける事ができるブックメーカーの一つ、「WilliamHILL(ウィリアムヒル)」の掲載情報から、今回の凱旋門賞の出走予定馬を参照しています。

  1. タルナワ(Tarnawa)
  2. アダイヤー(Adayar)
  3. ハリケーンレーン(Hurricane Lane)
  4. スノーフォール (Snowfall)
  5. セントマークスバシリカ(St Mark’s Basilica)
  6. クロノジェネシス(Chrono Genesis)
  7. ラービアー(Raabihah)
  8. ディープボンド(Deep Bond)
  9. ティオナ(Teona)
  10. ラブ(Love)
  11. アレンケル(Alenquer)
  12. チェシャーアカデミー(Cheshire Academy)
  13. サンタバーバラ(Santa Barbara)
  14. パイルドライヴァー(Pyledriver)
  15. ボリショイバレエ(Bolshoi Ballet)
  16. マカロン(Makaloun)
  17. ブルガリータ(Burgarita)
  18. フィロメーヌ(Philomene)
  19. モーグル(Mogul)
  20. プリティタイガー(Pretty Tiger)
  21. バブルギフト(Bubble Gift)
  22. モジョスター(Mojo Star)
  23. ベイビーライダー(Baby Rider)
  24. ブルーム(Broome)
  25. トルクァートアタッソ(Torquator Tasso)
  26. エバイラ(Ebaiyra)
  27. ジャパン(Japan)
  28. マーシャルイーグル(Martial Eagle)
  29. サーペンタイン(Serpentine)
  30. ナツカシ(Natsukashi)
  31. サニークイーン(Sunny Queen)

 

凱旋門賞へ出走予定の日本馬

まずは、2021年の凱旋門賞へ出走予定の日本馬2頭からご紹介いたします。

■ディープボンド(牡4)

父:キズナ
母:ゼフィランサス
母父:キングヘイロー
調教師:大久保 龍志
鞍上予定:クリスチャン・デムーロ

阪神大賞典(G2/芝3000m)における、5馬身差の圧勝劇や、天皇賞春(G1/芝3200m)では、2着に入線するなど、豊富なスタミナが武器のディープボンド。

今年の日本遠征馬と言えば、後にご紹介するクロノジェネシスに大きな注目が集まり、ディープボンドに対しての評価や期待は、あまり高いものでは無かったというのが正直なところでしょう。それは国内のみならず、現地フランスでも同じようであり、前哨戦として選んだフォワ賞では、6頭立て5番人気と、伏兵評価にとどまっていました。

しかし、いざレースになってみれば普段の好位につける競馬ではなくハナを切ってレースを引っ張る形に。そのままディープボンドは快走を見せ、逃げ切り勝利を挙げました。何よりも注目したいのはそのレース内容。国内での上がり3F最速は34秒9だった同馬が、逃げたロンシャンの地では33秒8をマーク。この結果を受けて、各ブックメーカーもディープボンドの評価をグッと引き上げることとなりました。

本番でもハナを切るのか、得意の好位追走に切り替えるのかは定かではないものの、予想以上の手ごたえを感じたまま、本番へ挑むことが出来ます。

 

■クロノジェネシス(牝5)

父:バゴ
母:クロノロジスト
母父:クロフネ
調教師:斉藤 崇史
鞍上予定:オイシン・マーフィー

2020年の宝塚記念(G1/芝2000m)そして、有馬記念(G1/芝2500m)、更に2021年の宝塚記念を制覇し、史上初の牝馬によるグランプリ3連覇の偉業を成し遂げ、名実ともに「日本現役最強ミドルディスタンスマスター」として今回、凱旋門賞の舞台に挑むのがクロノジェネシスです。

実績もさることながら、これまでの主だった日本からの遠征馬と大きく異なる点が「血統面」でしょう。これまで、凱旋門賞に挑んできた多くの日本馬の前に立ちはだかったのが、遠征による調整の難しさと「パリロンシャンの芝」。日本血統は良質なスピードを誇る一方で、欧州の芝にはなかなかアジャスト出来ないことが多く、凱旋門賞においても、実力を発揮しきれずに敗れ去る実力馬たちが目立っていました。

しかしながらクロノジェネシスの父は、凱旋門賞を制したフランス産のバゴ。母の父も、良質なパワーを産駒に遺伝させるクロフネと、これまで挑んできた日本馬の中でも、パリロンシャンへの適性は非常に高そうな血統構成をしており、かねてより多くのファンが遠征を期待していた1頭でもありました。

ただ、クロノジェネシスで気になるのはその「臨戦過程」。

早期に現地入りし、フォワ賞にて仮想凱旋門賞のシミュレートも万全のディープボンドに対して、クロノジェネシスは21日に最終追い切りを行い、24日に出国を行う「1週間前入国」という、これまでにない全く新しい過程を採用。競馬ファンや関係者の中でも様々な議論を巻き起こしている今回の陣営の作戦。成功か否かは、レースの結果で示してくれることでしょう。

 

凱旋門賞の注目の出走馬とレース予想

続いて、日本勢と戦うこととなる注目出走馬と、レースの展望予想をご紹介していきます。

■タルナワ:「負けて尚強し」を体現した優勝候補

今年の凱旋門賞において、優勝候補の一角との呼び声高いのが、クラシックディスタンスの女王、タルナワ。

復帰初戦となったバリーローンステークス(G3/芝2400m)では、2着に6馬身半差をつけての圧勝。これで2400mは6戦5勝とし、凱旋門賞に向けて直行ローテか、どこか前哨戦を介すのか注目されていましたが、陣営の選択は得意のクラシックやフランスのレースではなく、2000mで行われる、アイリッシュチャンピオンステークス(G1/芝2000m)でした。

その相手も、欧州3歳マイルのトップクラスポエティックフレアや、G1レース4連勝で勢いに乗るセントマークスバシリカといった一線級。ここにタルナワまで参戦と相成った結果、当初30頭オーバーの出走登録馬は、最終的に4頭にまで絞られました。

レースは先に抜け出したセントマークスバシリカをとらえきれずに惜敗の2着。しかも、セントマークスバシリカから進路妨害を受けながら(審議対象ながら降着などはなし)の結果であれば、凱旋門賞により一層期待を持てる上々の戦果であったといえるでしょう。

陣営からはレースの内容やレパーズタウン競馬場の固めの芝を走った影響を心配しながらも「レース後の状態はいい。幸いなことに無事だった。今後は調子の維持やリフレッシュに努める」と、コメント。もっとも得意とするパリロンシャンの2400mならば、やはりこの馬は軽視できません。

 

■スノーフォール:まさかの敗戦?それとも実力?

今年の凱旋門賞において、クロノジェネシスやディープボンド以外の「日本馬」として、国内外すべての競馬ファン注目の1頭が、3ヵ国のオークスを制したディープインパクト産駒、スノーフォール。凱旋門賞最有力と『言われていた』1頭です。

凱旋門賞や、その先々。さらに言えば、その開催されたレース自体など。数多くの注目レースが開催された欧州の9月開催。その中でも、様々な意味で衝撃的だったのは、9月12日に開催されたヴェルメイユ賞(G1/芝2400m)だったのではないでしょうか?

出走登録時には手ごわいライバルたちの名もありましたが、最終的に実績馬はフランスオークス馬、ジョアンオブアークのみ。最終オッズも、1.3倍前後を付され、勝ち負けよりも「どういった勝ち方をするのか」に注目が集まるほどだったといっても、過言ではなかったでしょう。

しかし結果は伸びきらずの2着入線。勝利したティオナは、これまで2回勝利している相手であり完全に足元をすくわれるような結果となりました。

ラビット役のラジョコンダが思った以上にペースを上げずに逃げてしまった事もあり、レース後、鞍上のランフランコ・デットーリ騎手は「瞬発力勝負になり、位置取りが後ろだった分良くなかった」と、コメント。しかしながらこの結果を受けて、各ブックメーカーは軒並みスノーフォールの凱旋門賞オッズを引き下げ。一転して大混戦のオッズ表となりました。

敗因は明確ながら、凱旋門賞では周りのレベルも格段に上がることもまた事実。「まさかの敗戦か。それとも実力か」前走の敗戦をどう見るのかが、スノーフォールを評価する上で重要であることに変わりはありません。

 

■ラブ:2つの『状態』がポイント

2021年における3歳牝馬路線の主役がスノーフォールであったとするならば、2020年の3歳牝馬路線はこのラブの年だったといえるでしょう。

イギリス1000ギニー(G1/1600m)、イギリスオークス(G1/芝2410m)、ヨークシャーオークス(G1/芝2370m)と、G1レースを3連勝。満を持して迎えた2021年初戦のプリンスオブウェールズ(G1/芝1990m)も、しっかりと勝利。このころの凱旋門賞オッズは、多くのブックメーカーでラブの名前が一番上にありました。

ただ、3走前のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1/芝2390m)、イギリスインターナショナルステークス(G1/芝2050m)と、人気に推されながらも連続で3着。さらには、前走のブランドフォードステークス(G2/芝2000m)では、62キロの斤量を背負っていたとはいえ、2着に敗戦。「素晴らしいレースだった」と、陣営はレース後に話しながらも、強かったころの彼女を知る限りでは、やはりその状態面が今一つなのではないかと感じ入る部分もあります。

また、もうひとつラブにおける「状態」出来にしておきたいのが「馬場状態」。陣営も、凱旋門賞への出走に対して「馬場次第」と話しているように、これまで、稍重では3戦して1勝も挙げることが出来ておらず、馬場状態が良いことが好走の条件。逆に言えば「ラブが出走する」という決断を下した際は十分なパフォーマンスを発揮できると考えてのこと。その場合は要注意でしょう。

 

■アダイヤー:歴史を塗り替え続ける馬

大混戦となった今年のイギリスダービー(G1/芝2410m)。そして、競合が顔をそろえたキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの両レースを制した、3歳牡馬の大将格が、アダイヤーです。

ダービートライアルでは1番人気ながらに2着。結果としてイギリスダービーは7番人気とかなり評価を下げて挑むこととなりましたが、終わってみれば4.1/2馬身差を着け、フランケル産駒初のイギリスダービー馬に。2着入線には最低人気のモジョスターが未勝利馬であったこともあり、大波乱の決着となりました。

誰もが気になっていたのは「アダイヤーが本物か否か?」ということ。そのことを証明するのに、今年の古牝馬ナンバーワンホース、ラブや、ドバイシーマクラシック(G1/芝2410m)を制したミシュリフらが顔をそろえた前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは正にうってつけだったといえるでしょう。

アダイヤーはここもキッチリ完勝。ダービーそしてキングジョージの2レースを同時に制したのは、ガリレオ以来実に20年ぶりの快挙でした。

ただ気になるのは、出走予定であったニエル賞を後肢の感染症によって回避した点。発覚した時点で2~3日ほど調教を休み、通常通りに戻したとはいえ、陣営の思惑から外れてしまった事は事実。初のパリロンシャン競馬場を見事に制圧し、歴史的1頭に名を連ねることが出来るでしょうか。

 

■ハリケーンレーン:2度目の敗北は喫せない

先ほどのアダイヤーと同厩舎(チャーリー・アップルビー厩舎)そして、同馬主(ゴドルフィン)にして、アダイヤーと同様、大きな期待をかけられているのが、ハリケーンレーンです。

ここまで7戦6勝。唯一破れたのはイギリスダービーでの3着のみ。結構な着差を付けられての敗北でしたが、ハリケーンレーンの強みはそういったレースのダメージをものともせず続くアイリッシュダービー(G1/芝2400m)そして、凱旋門賞と同じ条件で開催されるパリ大賞(G1/芝2400m)さらに、前哨戦として選択したイギリスクラシック三冠、最後の一冠であるイギリスセントレジャー(G1/芝2910m)も勝利しG1レース3連勝の快走を見せました。

圧巻だったのはやはり、凱旋門賞と同じ舞台で開催されたパリ大賞。逃げ馬の後ろをしっかりとキープし、最後の直線では余裕をもって抜け出すと6馬身差をつけての圧勝。アイリッシュダービーにおいても、逃げたローンイーグルに一時は突き放されるもキッチリクビ差捉え切っての勝利。

これまでのレースぶりが物語るように、好位先行であるにも関わらず、凄まじい末脚がハリケーンレーンの武器。そしてそういったレーススタイルは、パリロンシャン競馬場の2400mにベストマッチしていることは、言うまでもないでしょう。

 

■ティオナ:偶然ではなく必然の勝利

今年の凱旋門賞が、俄然興味深い1戦になった要因のひとつは、突如現れたかの様に見えるシンデレラホース。ヴェルメイユ賞馬、ティオナの存在でしょう。

一見、スノーフェアリーの後塵を拝し続けてきたティオナが、ヴェルメイユ賞で大金星を挙げたかのようにも思えますが、実は陣営からするとティオナは当初よりかなり大きな期待を寄せていた1頭。

その事を証明するかのような一幕が、スノーフォールの前に3着に敗れたミュージドラステークス後の陣営の行動。レースの3日後、5月15日には凱旋門賞へ既に登録していました。

さらに、今回のヴェルメイユ賞においても、先ほどご紹介したようにスノーフォール陣営が「ペースが遅すぎた。ペースメーカがもっと引っ張っていってくれれば」と、敗戦の念を唱えていたことに対し「もっと速いペースで走っていれば、さらにティオナにとって良いレースになっていたと思う。この結果がまぐれだとは思っていない」とかなり強気なコメント。

今後のローテーションについて尋ねられた際も「彼女には2400mが合っている」と、かなり凱旋門賞を意識したコメント。ただその一方で「重馬場の場合は力を発揮できないと思います」とも述べており、出走は当日の馬場次第。それでも、出てくれば必ずやレースを面白くしてくれる存在であることに、間違いはないでしょう。

 

凱旋門賞の過去のデータ分析・傾向

日本では予想のファクターが手に入れづらいからこそ重要となるのは過去のデータ!良く言われる「凱旋門賞は3歳牝馬が強い」というのは、本当なのでしょうか? データから紐解いてみましょう。

■性別と馬齢/斤量

凱旋門賞のデータにおいてまずみておきたいのが「性別と馬齢」。海外競馬の常ではありますが、凱旋門賞においても「斤量差」は、レースを予想する上で大きなファクターになるといわれています。

凱旋門賞の場合、「3歳:56.5kg/4歳以上:59.5kg/牝馬の場合-1.5kg」となるため、最大で3歳牝馬と4歳以上の牡馬の間には4.5kgもの斤量差が産まれます。このことを踏まえた上で、直近10年のデータを見てみましょう。
※2016年、2017年はシャンティイ競馬場での代替開催となっています。

まずは牡馬と牝馬による競走成績について。直近10年間では牝馬が7勝と圧倒的な成績を残しています。ちなみに、牝馬の7勝の内2勝は、連覇によるもの(トレヴ/エネイブル)となっています。また、直近2年は牡馬が連勝中であり、数字の見た目よりは拮抗しているといった見方もできるでしょう。

続いて、馬齢による競走成績の違い。斤量面で優遇されている3歳勢ではありますが、直近10年で見ると3歳勢が4勝、4歳勢が5勝と、実は4歳勢のほうが優勢。

ちなみにですが、唯一5歳勢で勝利を挙げた2019年のヴァルトガイストですが、5歳馬の勝利は2002年のマリエンバード以来。6歳以上の勝利馬ともなると、第13回のモトリコ(勝利時7歳)から1頭としておらず、期待するのは相当厳しいと言えるでしょう。

■調教国別の勝利数

調教国別の勝利数も確認しておきましょう。直近10年間では地元フランス調教馬が5勝を挙げていますが、この調教国のデータにはわかりやすい傾向があります。

改修工事の為、シャンティイ競馬場で開催された2016年及び2017年を除くと、重馬場で開催された8回の内3回は、すべて「フランス調教馬」が勝利しています。傾向的には「馬場が重たければフランス調教馬。それ以外なら遠征馬」そんな風にも考えられることでしょう。

■勝ち馬のローテーション

勝ち馬のローテーションもみておきましょう。直近10年間においてもっとも勝ち馬を輩出している前走がヴェルメイユ賞であり3勝。続いてアイリッシュチャンピオンステークスから2勝と、この2レースを介した馬たちで半数の勝利を挙げています。

また、直近10年間の勝利馬のローテーションすべてに共通しているのが「9月に前哨戦を使っている」という部分。どのレースに出走したのかというよりも、タフで精神力の必要な凱旋門賞を制するには、どれだけ順調に状態を維持したまま本番を迎えることが出来るのかが重要となってくるのかもしれません。

■データまとめ

データをまとめてみて感じたのは、斤量面で優位とされている「3歳馬」、特に「3歳牝馬」は、連覇した2頭の存在などのイメージよりは抜けた成績を残していないという点。ただし、「牝馬」のくくりで言えば、7勝を挙げている点は、決して軽視できないデータです。「馬場が重たくなるとフランス調教馬が台頭してくる」というのも、覚えておいて損はなさそうです。

ちなみに、シャンティイ開催である為参考外ではあるかもしれませんが、衝撃的な結果となったのが2016年の凱旋門賞。日本からも、この年の日本ダービー馬マカヒキが遠征していたため、記憶に新しいファンの方も多いかもしれません。

 

2016年凱旋門賞(優勝馬:ファウンド)

この年の上位3頭は「すべてA.オブライエン厩舎のガリレオ産駒」と言うとんでもない結果に。ただこの年に限らず、基本的に「ガリレオの血統」は凱旋門賞において活躍馬が多いのもまた事実。こちらも要確認です。

 

凱旋門賞 レースのライター予想

正直、どの馬が勝利しても不思議ではないほどの好メンバーが顔をそろえた1戦。
予想をするのもかなり困難ですが、1頭ずつ考えていきます!

■日本馬の予想

まず日本馬2頭の取捨。

早くからフランス入りし、前哨戦であるフォワ賞へ出走し勝利するなど、現地の雰囲気に順応させる戦略をとったディープボンドに対し「慣れている環境のほうが計算がしやすい」と、21日に最終追い切りを行い、24日に日本を出国。直行で凱旋門賞へ挑むクロノジェネシス

両頭ともにほぼ真逆ともいえる臨戦過程ですが、過程面だけで考えれば、この2頭であればディープボンドのほうがやはり好感触かなと考えます。フォワ賞で勝利し、今回の遠征が決して無謀なものではないことが確認出来た点も、大きな収穫でしょう。

フォワ賞は、確かにノーマークな上に相手関係も凱旋門賞本番と比較すればレベルの高いメンバーだったとは言い難いのですが、ただ流れ込んで勝利したわけでなく、これまで日本でマークしたどんな上がり3Fよりも速い上りをマークしたことを考えると、相手関係云々を抜きにして「パリロンシャン競馬場への適性の高さ」は、想像以上のものがあります。ただ、やはり実績面で強調しづらいのが正直なところでもあります。

ただ、良いパフォーマンスを見せたからこそ凱旋門賞では一定のマークを受けることも予想されます。

対して、クロノジェネシスは実績や血統的裏付けこそありますが、あまりにも日本の馬場とはかけ離れている馬場に、ぶっつけで対応しきれるのかという点がやはり不安に感じます。

以上のことから日本馬に対しての総評は「馬券圏内に入れることは出来ても1着までは見づらい」が、率直な意見です。個人的には、クロノジェネシスよりディープボンドに期待したいところではあります。両頭ともに好位で競馬をするタイプなのも好材料で、好走の可能性は十二分にあるでしょう。

 

■有力出走馬の予想

ここからは本格的に軸となる馬を探していきましょう。

有力出走馬の中で最も隙がないのは「タルナワ」ではないかと考えます。

パリロンシャン競馬場は過去にヴェルメイユ賞そしてオペラ賞(G1/芝2000m)で2勝。しかもこの時、ヴェルメイユ賞は良馬場でオペラ賞は不良馬場での開催。どちらの馬場状態でも結果を残しているだけでなく、前走のアイリッシュチャンピオンステークスで連勝こそストップしたものの、レース内容はほぼ勝ちに等しいといっても過言ではないもの。

タルナワのレース映像をご覧いただくと良くお分かりいただけるかと思うのですが「相手関係、コース、国、馬場状態」を問わず、最後は必ず伸びてくるのがタルナワ最大の強み。高いレベルで安定しているこの馬を軽視する理由は正直ほぼないかと思います。

また、タルナワの評価を高くするのには、タルナワ自身のレベルの高さだけでなく「他有力馬に一定の不安材料が存在する」という側面もあります。

タルナワと人気を二分するアダイヤー。キングジョージでは素晴らしい走りを見せ、古馬の上位レベルにそん色ない結果を残しましたが、やはり前哨戦を使えずにとん挫しているのが気にかかります。

アダイヤーと同じ「前走キングジョージ」で勝利した馬と言えば、第89回の勝利馬ワークフォース。日本馬のヴィクトワールピサとナカヤマフェスタが遠征。ナカヤマフェスタが2着入線した年の凱旋門賞でもあります。ただこの年の凱旋門賞は、やや手薄な印象も強く、今年のメンバーレベルから考えると、歓迎できる臨戦過程ではないように思えます。

同じく3歳牡馬のハリケーンレーンは、イギリスダービー以外パーフェクトなレースぶり。前走のイギリスセントレジャーも危なげなく勝利を果たしましたが、実はイギリスセントレジャー→凱旋門賞のローテーションは、過去に勝利馬が1頭として輩出されていない、いわば鬼門ローテション。

ただ、凱旋門賞と同舞台であるパリ大賞で見せたレースぶりはかなり魅力的。出走すればその取捨選択が悩ましい1頭ではあります。

今年の凱旋門賞前は、荒天もなくかなり良い状態の馬場で開催されそうなことが予想されているのですが、そうなってくるとスノーフォールは巻き返しが十分考えられるのではないかと思います。

ヴェルメイユ賞での負け方に、正直失望したファンも少なくはないと思いますが、レース後にランフランコ・デッドーリ騎手も「(オークスの時と)同じ馬だとは思わないね」と語っていたように、最高のパフォーマンスを見せることが出来ていなかったことも事実。

また、管理するエイダン・オブライエン調教師も「調子はすごくいい。トライアルは勝つことよりも負けるほうが良いこともある」と、今年6戦目と使い詰めながらも状態面の良さと、負けたことにより見つかった課題のクリアへ大きな自信をみせています。

斤量面で優遇されることから考えても、前走で大きく人気を落とすようなら狙ってみる価値は十二分にあるかと考えています。

やはりこの4頭を中心に考えるのが定石。自分はこの中でもすべてにおいて順調なタルナワを軸に馬券を組み立てていきたいと思います。

対抗に据えるのは、スノーフォール。ディープインパクト産駒の凱旋門賞勝利の快挙達成へ、期待も込めて逆転もアリの対抗評価です。

アダイヤーとハリケーンレーンはほぼ同等の評価かなとも思うのですが、いくら勝ちローテではないイギリスセントレジャー組とはいえ、ハリケーンレーンの潜在能力の高さはかなりのものを感じます。順調さをやや欠いたアダイヤーよりは、ハリケーンレーンを高く評価したい

以下、ヴェルメイユ賞で良い走りを見せ、陣営の自信も強まったティオナと、日本馬2頭までを挙げさせていただきます。上位勢に実績面はやや劣ってしまいますが、武豊騎手騎乗予定のブルームも楽しみですね!

◎タルナワ
〇スノーフォール
▲アダイヤー
▲ハリケーンレーン
△ティオナ
△ディープボンド
△クロノジェネシス

 

■単勝予想

タルナワ
スノーフォール(良馬場で出走の場合のみ)もオッズによっては少々

 

■馬連/馬単予想

タルナワ⇔スノーフォール
タルナワ/スノーフォール→以下印5頭

 

■3連複/3連単予想

タルナワ⇔スノーフォール→アダイヤー/ハリケーンレーン/ティオナ/ディープボンド/クロノジェネシス

タルナワ→スノーフォール/アダイヤー/ハリケーンレーン→スノーフォール/アダイヤー/ハリケーンレーン/ティオナ/ディープボンド/クロノジェネシス

大きな配当を狙うなら……

アダイヤー/ハリケーンレーン/ティオナ/ディープボンド/クロノジェネシス→タルナワ/スノーフォール→タルナワ/スノーフォール

あたりも面白いかもしれません。

 

ブックメーカーでは単勝のみの販売となりますが、JRAのオッズよりも良いオッズで購入できる可能性もしばしばあります。特に今年の凱旋門賞であれば「クロノジェネシス/ディープボンド/スノーフォール」らは、日本と深く関係のある出走馬でもあり、JRAでの単勝オッズは低くなることが予想されます。

JRAのオッズといくつかのブックメーカーのオッズを見比べながら、最終的に購入するサイトを選択するとよいでしょう。

 

凱旋門賞のブックメーカーの最新オッズ状況

ここでは、大手ブックメーカー「Bet365(ベット365)」そして「WilliamHILL(ウィリアムヒル)」が、実際に発表している凱旋門賞のオッズを比較しながら、ブックメーカー側の評価を確認してみましょう。

※ブックメーカーオッズ状況(9/22現在)を参照。(上位の人気出走予定馬について)

出走予定馬bet365 オッズウィリアムヒル オッズ
タルナワ(Tarnawa)3.503.50
アダイヤー(Adayar)4.504.50
スノーフォール (Snowfall)4.507.00
ハリケーンレーン(Hurricane Lane)5.507.00
クロノジェネシス(Chrono Genesis)11.0010.00
ティオナ(Teona)13.0021.00
セントマークスバシリカ(St Mark’s Basilica)15.0013.00
ディープボンド(Deep Bond)17.0021.00
ラービアー(Raabihah)21.0021.00
ラブ(Love)21.0026.00


まず注目したいのは「上位2頭の評価」。タルナワとアダイヤーのオッズは両ブックメーカーとも同一。負けはしたものの内容の良かったタルナワと、イギリスダービーがフロックではなかったことを証明したアダイヤーともに、良い評価を与えられています。

逆に大きく異なるのが「ハリケーンレーンとスノーフォールのオッズ」。

ハリケーンレーンのオッズは、Bet365の場合『5.50倍』。しかしWilliam Hillでは『7.00倍』。スノーフォールに至っては、Bet365は『4.50倍』と未だに高く評価をしていますが、William Hillでは『7.00倍』と、評価にかなりの差があります。

ただ、どちらかというと、ハリケーンレーンのオッズは「凱旋門賞が近づくにつれてオッズが下がっていった(評価が上がった)」のに対し、スノーフォールのオッズは「ヴェルメイユ賞の結果によってオッズが上がった(評価が下がった)」といった違いがあり、それだけ、スノーフォールはこれまでのパフォーマンスが評価されていたことの表れでもあります。

日本馬たちの評価も比較してみましょう。Bet365そしてWilliam Hillともに『11.00倍』と同一の評価を下しているのがクロノジェネシス。一方でディープボンドはBet365が『17.00倍』。William Hillは『21.00倍』と、やや差があります。とはいえ、ディープボンドは元々40~50倍台だったオッズがここまで下がったことを考えると、フォワ賞によってかなり評価が上がったといえるでしょう。

スノーフォール以上にオッズの差が大きいのが、ヴェルメイユ賞を制したティオナ。Bet365では『13.00倍』ですが、William HILLでは『21.00倍』。これらのことから、どちらかというと、William HILLは「3歳牝馬をあまり高く評価していない」ということがわかりました。

オッズ比較的に考えると、ブックメーカー側の評価がある程度一定に高いのは、タルナワそしてアダイヤーの2頭であることがわかりました。JRA側からのオッズしかない日本競馬とは異なり、こういった使い方が出来るのも、ブックメーカーの強みのひとつです。

 

凱旋門賞の馬券の買い方・賭け方(ブックメーカー)

ここでは、実際に凱旋門賞をブックメーカーで購入する方法や、その際の注意点をご紹介させていただきます。

まず、今回の凱旋門賞を機にブックメーカーではじめて馬券を購入しようと考えている方に注意したい点が「本人確認を完了させておく」という点。多くのブックメーカーは、投票を楽しむために「身分証・住所証明書・入金手段」といった本人確認書類の提出を求めてくることが多いです。

投票や、配当金の出金にあたって、この本人確認が終了していないとブックメーカーを楽しむことが出来ないことがあります。また、認証にはおおよそ1日前後を要しますので、直前ではなく出来るだけ早めに完了させておきましょう。

 

次に、凱旋門賞へのベッティング方法について、簡単にご紹介します。

ブックメーカーにおける競馬ページのトップは、その日や翌日などに開催されるレースの一覧が表示されているので、凱旋門賞にベットしたい場合「アンティポスト(Antepost)」「フューチャー(Future)」「将来のレース」など、日程が先のレース表示画面に切り替えてください。

(下記はbet365の競馬の画面における、「アンティポスト」のメニュー)

bet365 競馬アンティポスト

 

もし、凱旋門賞のベットページへのリンクが見つからない場合は、凱旋門賞の英語表記である「Prix de l Arc de Triomphe」の「Triomphe」の部分や、競馬場名である「Longchamp(ロンシャン)」のどちらかで、ページ内を検索してみるとよいかと思います。

(下記はウィリアムヒルの競馬の画面における、国際レースの一覧)

ウィリアムヒルの競馬の画面

 

では実際に、英語表記のみのBet365で凱旋門賞にベットするまでの手順をご紹介しましょう。

まず「競馬」を選択します。トップには当日や翌日のレース一覧が表示されていますので「アンティポスト」を選択しましょう。(上記画面を参照)

アンティポストは、いくつかのカテゴリーに別れていますので「国際」を選択。その中から「Prix de l Arc de Triomphe」を選択すると、ベッティング可能な出走予定馬一覧を確認できます。

Bet365で凱旋門賞にベットするまでの手順

 

あとは、ベッティングしたい馬を選択し「Set Stakes」にベットしたい金額を入力し「Place Bet」を押せば完了です。

Bet365で凱旋門賞にベットするまでの手順

 

 

更に詳しいベットの流れは別ページにてご紹介していますので、もしもわからない点などがありましたらそちらも是非ご参照ください!

 

 

凱旋門賞の中継放送・視聴方法

日本でも大きな注目を集める2021年の凱旋門賞。テレビやインターネット、ラジオなどでの放送予定もまとめてご紹介しておきましょう。

■テレビ

フジテレビ系列26局ネット
「Mr.サンデー×S-PARK 超合体SP」
放送日:10月3日(日曜)
放送時間:22時00分から24時40分(予定)


■グリーンチャンネル

「2021凱旋門賞中継」
放送日:10月3日(日曜)
放送日時:22時00分から24時00分

※凱旋門賞に関してはスカパー!(BS・CS・光)、J:COM、CNCiグループ(一部を除く)では無料放送となります。


■グリーンチャンネルWEB(ネット配信)

「2021凱旋門賞中継」
放送日:10月3日(日曜)
放送日時:22時00分から24時00分

※凱旋門賞に関しては無料で配信されます

 

■ラジオ

ラジオNIKKEI第1
「凱旋門賞実況中継」
放送日:10月3日(日曜)
放送時間:22時30分から23時30分(予定)

※インターネットラジオ配信サイト「Radiko」などでも視聴可能です。

 

超ハイレベルな大混戦が予想される2021年凱旋門賞。

JRAでの馬券販売も行われますが、単勝勝負の方ならば是非、ブックメーカーも購入する際の選択肢に入れておいて、損はありませんよ!

 

凱旋門賞2021のレース結果

10月3日日曜日、フランス・パリロンシャン競馬場にて第100回凱旋門賞(G1/芝2400m)が開催されました。

日本からも、グランプリ3連覇ホースクロノジェネシス(牝5/オイシン・マーフィー)や、前哨戦のフォワ賞を制し、一気に注目の的となったディープボンド(牡4/ミカエル・バルザッローナ)。また、ディープインパクト産駒のスノーフォール(牝3/ライアン・ムーア)や、武豊騎手騎乗のブルーム(牡5/武豊)など、日本勢や、日本にゆかりのある馬も数多く出走しました。かなり水を含んだコンディションの馬場となり、

レースは、スタート直後からブルームが一瞬先頭に立つシーンや、大外枠のクロノジェネシスが内には敢えて入れていかず、第一コーナーにて番手に取り付くポジション取り。ただ、定石通り有力勢と言われている各馬は基本的に好位~中団を占める形でレースは進んでいきます。そんな中、結局レースを引っ張ったのは、イギリスダービー馬アダイヤー(牡3/ウィリアム・ビュイック)となりました。

アダイヤーはフォルストレートを抜けたあたりから後続を突き放しに。必死に2番手のクロノジェネシスが食らいつこうとするものの、少しずつ引き離され、一時は完全にアダイヤーが抜け出す形に。下がるクロノジェネシスを真ん中に、内からタルナワ(牝5/クリストフ・スミヨン)そして外からハリケーンレーン(牡3/ジェームズ・ドイル)の2頭が猛然と迫り、捉え切りそうな刹那、大外から1頭飛んできたのが、今年のバーデン大賞(G1/芝2400m)を制したドイツのトルカータータッソー(牡4/レニー・ピエチュレク)。

最後はアダイヤーを競り落とし、この3頭で激しい争いも、トルカータータッソーの勢いが1頭ずぬけており最後は3/4馬身差をつけての勝利。2着入線にはタルナワが、短アタマ差の3着にハリケーンレーン。そこから3馬身離された4着にアダイヤーが入線。人気上位2頭が馬券圏内にもかかわらず、JRA発売の3連単は24万6370円と、2桁万馬券となりました。

日本関連馬は、上位入賞順からスノーフォールが6着、クロノジェネシスが7着、ブルームが11着、ディープボンドは14着の入線となった。

重馬場で開催されたこともあり、かなりの馬場適性とスタミナが要求されるタフなレースとなった第100回凱旋門賞。非常に見ごたえのある、良いレースでした!

 

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tawashi

2016年から競馬専門サイトのライターを2年間経験後、ブックメーカー・オンラインカジノ専門ライターとして、カジ旅、カジノミー、ビットカジノなどの公式ブログにも記事を寄稿。
4年間で600本近い記事を執筆しました。
法学部出身で、情報商材やオンラインギャンブルの法律関係も得意分野です。

何か分からないことがあったら、掲示板Twitterまでお気軽にご相談ください。

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