【テニス】選手が失格になった時のベットの扱いは？

テニスの試合で選手が失格になった場合、ベットの扱いはベット内容やブックメーカーによっても異なります。
ベットが「有効」であれば、賭けた内容に従って勝ち負けが判断され、
「無効」の場合には賭けたベット額は返金されます。

具体例を見てみましょう。

全米オープンでジョコビッチ失格

2020年テニス全米オープン4回戦、ノバク・ジョコビッチ対パブロ・カレノブスタの試合において、ジョコビッチ選手が失格となりました。

第1セットの第11ゲーム終了時、フラストレーションが溜まったジョコビッチはボールをコート外に強打。
このボールがコート後方にいる線審の喉元を直撃し、協議の結果ジョコビッチは失格。

引用元：ジョコビッチ失格　中断時に打ったボールが線審喉に｜日刊スポーツ

この場合のベットの扱いはどうなるのか。

試合結果（ジョコビッチ勝利、またはカレノブスタ勝利）にベットしていた場合、ベットは有効か無効か見ていきたいと思います。

• 試合結果にベット
• ジョコビッチは棄権ではなく失格
• 失格となったのは第1セット途中

各ブックメーカーのベット取り扱い

各ブックメーカー、今回のベット取り扱いについては以下のようになっています。

Sportsbet.io	無効	※場合によっては規約に従い有効
bet365	有効
PINNACLE	無効	※第1セットが終了していた場合は有効
10BET Japan	無効
WilliamHILL	無効
Marathonbet	無効	※第1セットが終了していた場合は有効

今回は非常にレアなケースで利用規約に「失格」の場合の記載がないブックメーカーもありました。
もう少し詳しく見ていきます。

Sportsbet.io

テニスの利用規約には「失格」という文字が見当たりません。

サポートに問い合わせてみると、
『ジョコビッチ勝利にベットしていた場合は無効になる』とのことでした。

「失格」の場合は全て無効なのか聞いてみると、

規約内の
「審判によってペナルティが科されたとしても当該ゲームのすべてのベットは有効とします。」
というルールが適用されて有効になる場合もあるとのことです。

今回のようなイレギュラーな試合結果の場合には、少々面倒ですが都度サポートに問い合わせた方が良さそうです。

bet365

利用規約に以下のルールが記載されています。

In the event of a match starting but not being completed then all bets will be void unless after the start of the match a player is disqualified in which case the player/team progressing to the next round or being awarded the victory will be deemed the winner for settlement purposes.

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訳：試合が開始されたにもかかわらず完了せず、試合開始後に片方のプレーヤーが失格となって次のラウンドに進んだプレイヤー、または勝利を得たプレイヤーが勝者とみなされる場合を除き、すべてのベットは無効となります

今回はジョコビッチが危険行為で失格となり、カレノブスタが次ラウンドに進出したため、「試合結果の勝者はカレノブスタ」になるようです。

『テニスのset2 winnerにベットしていた所、途中で相手選手が棄権し試合が終了した場合は？』というご相談がありました。

bet365テニスルール、Set Betting (includes Setcast, Set Double Result) Including In-Playには以下のように書いてました。

設定されたセットが完了されない、または変更になった場合、ベットは無効になります。
ベットが有効になるには試合が完了されなければなりません。
失格、棄権の場合、全てのベットは無効となります。

ということで、選手の棄権でテニスの試合が延期される場合、悪天候で延期などと違ってケガとかの場合が多いので、試合が再開されることはなく、無効となり、賭けたベットも無効（返金）になるようです。

PINNACLE

利用規約に以下のルールが記載されています。

マネーラインのベットが有効とみなされるには、1フルセットが完了することが必要です。1セット未満で終了した場合、すべてのマネーラインベットは無効とみなされます。試合の勝者は、その試合の審判員によって勝利を宣言された出場者です。

今回は第1セットの途中にジョコビッチが失格となったため、第1セットが完了されておらず、すべてのベットが無効となります。
逆に言えば、もし第2セット以降だった場合はベットは有効になるということですね。

10BET Japan

利用規約のテニス「勝者フルタイム　(ライブベッティングを含む)」に以下のように記載されています。

セットの規定数が完全に終了しなかった場合、すべてのベットは無効とみなされます。

この規約に従い無効となります。

William HILL

テニスの規約の一番はじめに以下のルールが記載されています。

a. トーナメント戦で試合が開始されたにも関わらず、全試合が完了せずに正確なスコア が発表されない場合、ベットは無効になります。 勝者市場が既に確立されている場合、あらゆるベットは有効になります。 試合終了前に選手が失格になった場合、試合は完了していないものとみなされます。

ウィリアムヒルでは今回ベットは無効になるようです。

Marathonbet

テニスの規約に以下のルールがあります。

If a player retires or is disqualified bets on the match result will stand as long as one set has been completed, otherwise these bets will be void.

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訳：プレーヤーが棄権または失格とされた場合、その試合の試合結果へのベットは第1セットが終了している場合は有効になります。それ以外の場合は無効になります。

今回は第1セット途中でジョコビッチが失格となったため、マラソンベットでも無効ということになりますね。