オッズプロバイダーとは?ブックメーカーはどうやってオッズを作るのか|仕組み・種類・採用事例を完全解説
更新:2025年09月04日

「オッズプロバイダー」という言葉を耳にしたことはありますか?
ブックメーカーで表示されるオッズは、必ずしもその運営会社が独自に作っているわけではありません。実際には、スポーツデータを収集・解析し、確率をはじき出す専門企業=オッズプロバイダーが大きな役割を担っています。
たとえば、SportradarやKambiといった世界的なプロバイダーは、数千を超える試合データをリアルタイムで処理し、ブックメーカーに即時配信しています。一方で、Pinnacleや1XBETのように自社でオッズを生成し、他社にも提供しているケースもあります。さらに大手ブックメーカーは複数のプロバイダーを組み合わせ、安定性と正確性を高めています。
この記事では、オッズプロバイダーの仕組みから種類、主要企業の比較、実際の採用事例、そして最新動向までを徹底解説。初心者はもちろん、ベテランベッターがさらに知識を深めるための内容を網羅しました。
目次
ブックメーカーとオッズプロバイダーの基本知識

ブックメーカーと聞くと「自分たちでオッズを作って公開している」と思う人も多いかもしれません。しかし実際には、多くのブックメーカーが「オッズプロバイダー」と呼ばれる専門会社からオッズを受け取っています。オッズプロバイダーはスポーツの試合データを集め、それを基にオッズを計算し、ブックメーカーに配信する役割を担っています。そのおかげで、ブックメーカーは素早く安定したサービスを提供できるのです。
もちろん、Bet365やWilliam Hill、Pinnacleのような大手ブックメーカーは自社でオッズを作り、管理している場合もあります。しかし、中小規模のブックメーカーではコストや技術面から外部のオッズプロバイダーに頼るのが一般的です。つまり、私たちが目にしているオッズは必ずしも「そのブックメーカー独自のもの」ではなく、裏側で複数のオッズプロバイダーが関わっている可能性が高いのです。
ブックメーカーとオッズプロバイダーの役割分担
ブックメーカーはユーザーと直接つながる窓口として、入出金やアカウント管理、キャンペーンなどを担当します。一方で、オッズそのものを計算して供給するのがオッズプロバイダーの役割です。ブックメーカーはこのオッズを受け取り、自社サイトで表示しているという形になります。両者が役割を分け合うことで効率的に運営できているのです。
スポーツデータと公式データの重要性
正しいオッズを出すには、まず正確なスポーツデータが欠かせません。大手のオッズプロバイダーはサッカーやバスケットボールなどのリーグと公式契約を結び、試合データを直接受け取っています。公式データはスピードも信頼性も高く、不正防止にも役立ちます。利用者にとっては「どのデータを使っているか」によって、オッズの信頼度が変わると理解しておくと良いでしょう。
オッズ作成とリスク管理
オッズは、試合の結果がどうなるかを数字に置き換えたものです。しかし、そのままではブックメーカーが大きな損をしてしまう可能性があります。そこで「リスク管理」が行われます。例えば、あるチームに賭けが集中した場合はオッズを下げる、ベットできる金額に上限をつける、といった調整です。多くのブックメーカーは、こうした計算や調整もオッズプロバイダーに任せています。
便利な機能を提供するオッズプロバイダー
最近のオッズプロバイダーは、ただオッズを出すだけではありません。ユーザーが楽しめるように「ベットビルダー(複数の条件を組み合わせて賭けられる機能)」や「キャッシュアウト(試合途中で払い戻しができる機能)」なども提供しています。これらの機能はブックメーカーの魅力を大きく高めるもので、どのプロバイダーを採用するかによって使い勝手が大きく変わるのです。
ブックメーカーのオッズができるまでの流れ

ブックメーカーのオッズは「経験や勘」で作られているわけではありません。裏側では、膨大なスポーツデータを集め、それを数理モデルで分析し、さらにリスク管理を加えるという流れで生成されています。ここでは、そのプロセスを順を追って分かりやすく解説します。
スポーツデータの取得とクレンジング
最初のステップは「データを集めること」です。ゴール数、シュート数、選手の出場時間、過去の対戦成績など、細かい数字が集められます。大手オッズプロバイダーはリーグや協会と契約して公式データを受け取っており、そのスピードと正確さが強みです。さらに、集めたデータを整理し、誤りを修正する「クレンジング」を行うことで、分析に適した状態に整えます。
オッズモデル(Poisson・Elo・Markov 等)の活用
整理されたデータは「オッズモデル」と呼ばれる計算方法にかけられます。例えばサッカーでは、得点が少ないスポーツなので「Poisson分布(ポアソン分布)」という確率モデルを使い、1-0や2-1といったスコアの発生確率を予測します。テニスでは「Markovモデル」を用いて、サーブやポイントごとの流れから最終的な勝率を導きます。チームや選手の実力を数値化して比較する「Eloレーティング」も幅広く使われています。こうしたモデルを組み合わせることで、オッズは導き出されるのです。
競技ごとのモデル設計の違い
競技の特性によって使うモデルも変わります。サッカーのように点が入りにくい競技ではPoisson分布がよく使われ、バスケットボールのように点数が多い競技ではシミュレーションや連続的な確率分布が用いられます。野球では投手と打者の対戦データが重視され、テニスではポイント単位での確率が分析されます。このように「スポーツごとに合った数理モデル」を選ぶことが、精度の高いオッズを作る鍵になります。
トレーディングとリスク管理体制
モデルから確率を計算するだけでは、ブックメーカーは損をしてしまう可能性があります。そこで必要になるのが「トレーディング(リスク管理)」です。例えば、多くの人が同じチームに賭けた場合、ブックメーカーはそのチームのオッズを下げたり、反対側のオッズを上げたりしてバランスを取ります。また、天候や怪我、突然の選手交代といった試合状況の変化に合わせてオッズを調整したり、場合によっては一時的にベッティングを停止(サスペンド)することもあります。これにより、ブックメーカーは公平さと安全性を維持しながらサービスを提供できるのです。
ブックメーカーに提供されるオッズプロバイダーの種類

オッズプロバイダーと一口に言っても、その役割や強みはさまざまです。データ提供を専門とする企業もあれば、トレーディングやリスク管理まで委託できる企業もあります。ここでは代表的なタイプを整理して紹介します。
データ&オッズフィード系プロバイダー
最も基本的な形態が「データ&オッズフィード系」です。スポーツの試合データを収集し、そのデータを基に算出したオッズをブックメーカーに配信します。Sportradar(旧Betradar)やStats Performはこの分野の代表例で、世界中の試合をカバーし、リアルタイムでオッズを更新します。多くのブックメーカーがまず利用するのがこのタイプです。
MTS/トレーディング委託型プロバイダー
MTS(Managed Trading Services)は、単なるオッズ配信に加えて「リスク管理」や「ベット制御」まで一括で任せられるサービスです。ブックメーカーは自社にトレーディング部門を持たなくても、オッズ調整やリスクコントロールを外部に委託できるため、コスト削減と安定運営が可能になります。KambiやGenius Sportsがこの領域で知られています。
プラットフォーム/ホールセール型プロバイダー
このタイプはオッズ配信だけでなく、ブックメーカー運営に必要なプラットフォーム全体を提供します。いわゆる「ホワイトラベル」型に近く、ブランドを載せ替えるだけでブックメーカーを立ち上げられるのが特徴です。1XBET系やBetbyはこの分野で強く、特に新興のオンラインブックメーカーにとって導入しやすい仕組みになっています。
eスポーツ特化型オッズプロバイダー
近年急成長しているのがeスポーツ専用のオッズプロバイダーです。従来のスポーツとは異なり、ゲームタイトルごとにルールや勝敗条件が違うため、専用のデータ収集とモデル設計が必要です。PinnacleやBetbyはeスポーツ市場に積極的に取り組んでおり、人気タイトル(LoL、CS:GO、Dota2など)に対応しています。
競馬・レース系オッズプロバイダー
競馬やグレイハウンド(ドッグレース)などは、スポーツとは異なる専門的なマーケットを持ちます。これらに特化したプロバイダーは、着順予測や払い戻し計算に対応し、レース系ブックメーカーを支えています。英国や豪州を中心に、古くから独立したレースデータ会社が存在しており、地域ごとに強みが分かれています。
ベットビルダー・プロップ特化型
「ベットビルダー」とは、1試合の中で複数の条件(例:特定選手の得点+試合結果)を組み合わせて賭けられる機能です。また「プロップベット」と呼ばれる細かいオプション市場も、専用のオッズ計算が必要です。この分野に特化したプロバイダーを導入することで、ブックメーカーはユニークな賭け方を提供でき、他社との差別化につながります。
アグリゲーター(複数統合型)
アグリゲーターは、複数のオッズプロバイダーの配信を一括でまとめる役割を持つ企業です。ブックメーカーにとっては、一社ごとに契約する手間を省き、幅広いマーケットを簡単にカバーできるメリットがあります。特に新規参入の事業者にとって効率的な選択肢となっています。
主要ブックメーカーオッズプロバイダー徹底比較

数あるオッズプロバイダーの中でも、特に存在感を放ち、多くのブックメーカーに採用されている企業を紹介します。それぞれの強みや特徴を理解しておくと、自分が利用するブックメーカーの仕組みをより深く知ることができます。
Sportradar(旧Betradar)
Sportradarはスイス発の世界最大級のオッズプロバイダーで、業界における「デファクトスタンダード」といえる存在です。サッカーやテニス、バスケットボールなど世界中のスポーツをカバーし、数千以上の大会やリーグと公式契約を結んでいます。特にライブオッズ配信に強く、試合中のリアルタイム更新では他の追随を許しません。Bet365やWilliam Hillといった大手、さらにBC.GAMEやカジ旅など新興のオンラインブックメーカーまで幅広く採用しています。Sportradarの導入によって、ブックメーカーはスピーディで信頼性の高いマーケットをユーザーに提供できるのです。
Stats Perform(Opta)
Stats Performは「Opta」の名で知られるデータ分析企業で、サッカーやバスケットボールの詳細なスタッツに特化しています。試合結果だけでなく、選手の走行距離やパス成功率といった詳細なデータを提供することで、より精緻なオッズ作成を可能にしています。公式データ契約を通じて欧州主要リーグの正確な情報を扱っており、データの質は折り紙付きです。Stats Performを採用するブックメーカーでは、プレイヤープロップや細かな試合内市場など、データに裏付けられた多彩なベットオプションを楽しむことができます。単なるオッズ生成を超えた「データ主導の体験」を支える重要なプロバイダーです。
Genius Sports / BetGenius
Genius Sportsは、アメリカ市場において圧倒的な存在感を持つオッズプロバイダーです。NFLやNBAなどの北米主要リーグと独占的な公式データ契約を結んでおり、これにより米国内での合法ブックメーカーの多くに採用されています。DraftKingsやCaesars、BetMGMなどの有力ブランドがGenius Sportsのデータを利用しています。強みは単なるデータ提供にとどまらず、MTS(Managed Trading Services)としてトレーディングやリスク管理も包括的にサポートしている点です。北米市場の拡大とともに存在感を増しており、スポーツリーグとの結びつきが最も強いプロバイダーのひとつです。
Kambi
Kambiはスウェーデン発の大手プロバイダーで、ヨーロッパを中心に高い評価を得ています。Unibetや888Sport、Betwayなど世界的ブランドに採用されており、さらに日本市場向けの遊雅堂(Yuugado)もKambiを利用しています。Kambiの特徴はオッズ配信だけでなく、リスク管理やMTSといった包括的なサービスを提供していることです。ブックメーカーはKambiを導入することで、自社にトレーディング部門を抱えることなく高品質なベッティング環境を構築できます。競争の激しい欧州市場において、Kambiは「安定性と多機能性」を兼ね備えたプロバイダーとして地位を確立しています。
Betby
Betbyは近年急速に存在感を高めている新興プロバイダーです。柔軟なプラットフォームを持ち、スポーツ、eスポーツ、さらには仮想通貨決済との親和性が高いことから、Sportsbet.ioやWhale.ioなど暗号資産対応のブックメーカーに積極的に採用されています。特徴は素早い市場対応力で、新しいスポーツや特殊なベット市場にも迅速にオッズを提供できる点です。またeスポーツ分野にも注力しており、従来型のプロバイダーにはないスピード感で拡大を続けています。新興ながらも「次世代型オッズプロバイダー」として注目を集めています。
Pinnacle Solutions(ピナクル)
Pinnacle Solutionsは、老舗ブックメーカーであるPinnacleが自社ノウハウを外販するために立ち上げたB2B部門です。特徴は「精度の高いオッズ」と「高リミット」で、プロベッターや大口プレイヤーに対応できる点にあります。新興ブックメーカーやアジア市場の事業者に採用されるケースが多く、信頼性の高いオッズとリスク管理システムを提供しています。Pinnacleは長年の運営経験を持つため、他のプロバイダーと比べて「実戦で磨かれたオッズ」を提供できるのが大きな強みです。自社完結型と外販型の両立を果たしている珍しいプロバイダーです。
1XBET系(22BET, BetWinner 等)
1XBET系は、ブックメーカー1XBETが展開するホワイトラベル型のオッズプラットフォームです。22BETやBetWinnerなど、系列ブランドを中心に採用されており、新規ブックメーカーが短期間で立ち上げやすい仕組みを持っています。特徴は「幅広いマーケットの提供」と「柔軟なカスタマイズ性」で、特に新興市場において急速に広がりを見せています。自社ブックメーカーを運営しながら、同時に外販ビジネスも展開している点で独自性があり、グループ全体で巨大なネットワークを形成しています。
ブックメーカーが採用するオッズプロバイダー事例

多くのブックメーカーは、ひとつのオッズプロバイダーだけに依存するのではなく、複数のプロバイダーを組み合わせて使っています。これにより、データの信頼性を高めたり、異なるマーケットに柔軟に対応したりすることが可能になります。ここでは、代表的なブックメーカーがどのようなオッズプロバイダーを採用しているのかを事例として紹介します。
Sportsbet.io(+Whale.io)|仮想通貨ブックメーカーの代表格
Sportsbet.ioは、仮想通貨決済に対応した大手ブックメーカーとして世界的に知られています。そのオッズは自社完結ではなく、BetbyやSportradarといった外部プロバイダーを組み合わせて利用しています。Betbyの柔軟なプラットフォームを活用することで、暗号資産プレイヤー向けの特殊なマーケットにも素早く対応可能です。また、Sportradarのライブデータを組み合わせることで、サッカーやバスケットボールといった王道スポーツも高品質にカバーしています。系列のWhale.ioも同じ構成を採用しており、安定性と多様性を両立させています。
William Hill(ウィリアムヒル)|老舗の信頼性
英国発の老舗ブックメーカーであるWilliam Hillは、自社の伝統的なオッズ生成力に加え、外部プロバイダーとの連携も活用しています。特にSportradarのライブオッズやStats Performのデータを採用することで、リアルタイム更新と高度なスタッツ分析を両立しています。老舗としての信頼性を保ちながらも、データ時代に対応するために複数のソースを組み合わせている点が特徴です。これにより、ユーザーは「精度の高いオッズ」と「安定したサービス」を同時に享受できるのです。
Stake(ステーク)|暗号資産ベッティングの大手
Stakeは暗号資産ベッティングの代表的なブックメーカーで、世界中にユーザーを抱えています。オッズ提供にはBetradar(Sportradarのライブオッズ部門)を主軸としつつ、Betbyなど新興のプロバイダーの技術も取り入れています。これにより、従来型のスポーツはもちろん、仮想通貨ユーザーが好む特殊なマーケットやeスポーツにも強みを発揮しています。暗号資産決済という独自の利便性を支えるのは、複数のオッズプロバイダーを組み合わせた柔軟な仕組みなのです。
最新のブックメーカーオッズプロバイダー動向

オッズプロバイダーの技術は年々進化しており、従来のデータ配信にとどまらず、AIや新しい市場開発、公式データの独占契約などさまざまな動きが見られます。ここでは最新のトレンドを整理し、今後のブックメーカー利用にどのような影響があるのかを見ていきましょう。
AIと機械学習によるオッズ生成
これまでオッズ生成は主に統計モデルと人間のトレーダーによって行われてきましたが、近年はAIと機械学習が積極的に導入されています。AIは過去の膨大な試合データを学習し、選手のパフォーマンスや試合の流れをリアルタイムで反映することができます。これによりオッズの精度が高まり、ライブベッティングでの更新速度も向上しました。特にeスポーツやマイナースポーツなど従来分析が難しかった分野で、AIによる新しい市場の開拓が進んでいます。
マイクロベッティングと新市場の拡大
「次のプレーで何が起きるか?」といった短時間で決着するベット市場=マイクロベッティングが急速に広がっています。従来は試合全体の勝敗や得点予想が中心でしたが、1プレー単位で賭けられる市場はユーザーの没入感を高め、ブックメーカーにとっても収益機会を増やします。オッズプロバイダーはAIと高速データ処理を活用して、こうした新市場を安定して提供できる体制を整えています。特に北米のスポーツベッティング市場で注目され、日本でも今後導入される可能性があります。
公式データの囲い込み競争
近年、スポーツリーグとオッズプロバイダーの間で「公式データ権」を巡る競争が激化しています。例えば、NBAやNFLはGenius Sportsと独占契約を結び、サッカーの欧州主要リーグはSportradarやStats Performと提携しています。公式データは速報性と正確性が保証されるため、採用するブックメーカーにとって大きな差別化要素となります。一方で、データが独占的に供給されることで利用コストが上がる傾向にあり、業界全体のビジネスモデルにも影響を与えています。
日本市場への影響
日本市場でも海外ブックメーカーを利用するユーザーが増えている中、オッズプロバイダーの動向は無視できません。特にAIを活用した新しいベット市場や公式データを基にした正確なオッズは、日本の利用者にとっても安心材料になります。一方で、公式データ契約のコスト増加はオッズのマージン(控除率)に反映される可能性もあり、長期的にはユーザーの還元率に影響するかもしれません。今後、日本語対応ブックメーカーがどのプロバイダーを採用するかは、利用者の体験に直結する重要なポイントです。
FAQ|ブックメーカーとオッズプロバイダーに関するよくある質問
オッズプロバイダーとブックメーカーの関係は?
オッズプロバイダーは、試合データを集めてオッズを算出する「裏方」の存在です。
ブックメーカーはそのオッズを利用して自社サイトに反映し、ユーザーにベッティングの場を提供します。つまり、ブックメーカーが「窓口」、オッズプロバイダーが「オッズを作る工場」のような関係にあるとイメージすると分かりやすいでしょう。大手のブックメーカーは自社でオッズ生成を行うこともありますが、多くの中小規模ブックメーカーは外部プロバイダーに依存しています。
複数のオッズプロバイダーを使うメリットは?
複数のプロバイダーを組み合わせることで、データの信頼性が高まり、より幅広いマーケットを提供できるようになります。
例えば、サッカーのライブオッズはSportradar、eスポーツはBetby、といった形で分担させることで、それぞれの強みを活かすことが可能です。また、リスク分散にもつながり、一つのプロバイダーに障害があった場合でもサービスを継続できるというメリットがあります。
日本市場に進出しているオッズプロバイダーは?
日本語対応のブックメーカーを支えているのは、主にKambiやSportradarといった欧州大手のプロバイダーです。
遊雅堂(Yuugado)がKambiを採用しているほか、スポーツベットアイオー(Sportsbet.io)はBetbyやSportradarを組み合わせて利用しています。日本市場専用のプロバイダーはまだ存在しませんが、海外大手が日本向けブランドを支えているのが現状です。
AIはどの程度導入されているのか?
AIと機械学習はすでにオッズ生成の一部に導入されています。過去の膨大な試合データを学習し、選手の状態や試合の流れをリアルタイムで反映できるため、精度の高いオッズを出すのに役立っています。特にeスポーツやマイナースポーツではAIの活用が進んでおり、今後はさらに多くの市場で標準的に使われていくと考えられます。ただし完全自動化ではなく、最終的な調整やリスク管理には依然として人間のトレーダーが関与しています。
まとめ|ブックメーカーとオッズプロバイダーの理解が成功の鍵
ブックメーカーのオッズは、表面的には数字の一覧に見えますが、その裏側ではオッズプロバイダーが膨大なデータと高度な仕組みを駆使しています。公式データの取得、数理モデルによるオッズ生成、リスク管理、そしてユーザー体験を高めるプラットフォーム機能まで、プロバイダーの存在なくして現代のオンラインベッティングは成り立ちません。
また、ブックメーカーごとに採用しているプロバイダーが異なるため、同じ試合でも表示されるオッズや対応する市場に差が生まれます。これはユーザーにとって、どのブックメーカーを利用するかを選ぶ重要な判断基準になります。自分が楽しみたい競技や機能に強いプロバイダーを理解しておくことで、より有利で満足度の高いベッティング体験につながります。
今後はAIやマイクロベッティングなど新しい潮流が加速し、オッズプロバイダーの役割はさらに拡大していくでしょう。オッズの裏側を知ることは、単なるギャンブルの一歩先にある「戦略的な楽しみ方」を可能にします。ぜひ本記事を参考に、ブックメーカーとオッズプロバイダーの仕組みを理解し、長期的に賢いベッティングを実践してみてください。
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