【ケンタッキーダービー2022】レース予想・オッズ・注目の出走馬を紹介!
更新:2023年12月22日
3歳クラシック路線が開幕した日本では、新種牡馬の産駒が躍動。長く続いたディープインパクト産駒やハーツクライ産駒時代の終わりが一歩ずつ近づき、まさに戦国時代のような群雄割拠の様相を呈してきました。
そして迎える5月。そして6月は、日本競馬だけでなく海外競馬においてもクラシック戦線が本格化。そういった中で例年以上に様々な意味で注目なのは、5月7日にチャーチルダウンズ競馬場で開催される第148回ケンタッキーダービー(G1/ダート2000m(正式には約2012m))です。
レース名 | ケンタッキーダービー(Kentucky Derby) |
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レース詳細 | 3歳混合/G1/ダート2000m |
競馬場・コース | チャーチルダウンズ競馬場/アメリカ・ケンタッキー州 |
日程・時間 | 5月8日(日)午前7時57分(現地時間5月7日18時57分) |
賞金 | 賞金総額:300万米ドル(約3億7800万円) 1着賞金:186万米ドル(約2億3430万円) |
目次
ケンタッキーダービー2022の概要・見どころ
アメリカ競馬界の中でも最注目のレースのひとつであり、アメリカ競馬の祭典『ブリーダーズカップ』と並ぶビッグイベントです。
また、スポーツイベントとしてもアメリカ国内で非常に高い注目度を誇っており、ダービーが開催される2週間は『ケンタッキーダービーフェスティバル』と呼ばれ、期間中は花火大会やパレードなど、まさにお祭り状態。
その一方で、レースタイムから「スポーツの中でも最も偉大な2分間」とも形容されています。
ちなみに、観戦の際には、本馬場入場時にミントジュレップを飲み、ルイビル大学の演奏のもと『ケンタッキーの我が家』を観客全員で歌うのが習わし。いつか現地で観戦する予定のある方は、是非練習してから向かいましょう。
また、今年は日本のクラウンプライドが出走する予定であり、日本のJRAによる馬券販売も3年ぶりに行われます。
アメリカクラシック三冠について
まずは、ケンタッキーダービーを含む『アメリカクラシック三冠』について、簡単にご紹介しておきましょう。
4月から11月までの約半年間かけて行われる日本のクラシック三冠と比較すると、アメリカクラシック路線はたった『1か月間』という、非常にタイトなスケジュールで開催されます。
開催日時/場所 | レース名 | 距離 |
5月7日(土曜)/チャーチルダウンズ | ケンタッキーダービー(G1) | ダート2,000m |
5月21日(土曜)/ピムリコ | プリークネスステークス(G1) | ダート1,900m |
6月11日(土曜)/ベルモントパーク | ベルモントパーク ベルモントステークス(G1) | ダート2,400m |
現代競馬において、ここまで過密スケジュールは非常に珍しい上に、ベルモントステークスの施行距離2400mは、アメリカダートではかなりの長距離レース。そのため、3戦すべてを走りぬく陣営は、今現在ではほとんどいません。
そのことを表すかのように、2021年の出走頭数の推移を見ていくと「ケンタッキーダービー:19頭(フルゲートだったが1頭取り消し)⇒プリークネスステークス:10頭⇒ベルモントステークス:8頭」と、ケンタッキーダービーと他2レースの出走頭数には、大きな差が生じています。
また、3競走すべてが開催されるようになった1875年から、2022年現在に至るまで、アメリカクラシック三冠を達成した馬は合計で13頭。そのうち、2000年代は2015年のアメリカンファラオと2018年のジャスティファイのみ。
ちなみに、1978年のアファームドから37年ぶりの三冠馬となったアメリカンファラオまでの37年間の内、二冠までを達成し、ベルモントステークスに挑んだのは合計で12頭もいました。この事実が、アメリカ三冠を達成することの険しさを物語っています。
ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーについて
日本競馬にも指定されたレースの着順によって、G1レースへの優先出走権が与えられるトライアル競走制度がありますが、ケンタッキーダービーの場合、2013年より『ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー(Road to the Kentucky Derby)』をスタート。
ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーは、おおきくわけて「プレップシーズン/チャンピオンシップシリーズ(前後半)/ワイルドカード」の3セクションに大別されており、指定されたレースの4着入線馬までがポイントを獲得。最終的にそのポイントを多く獲得した馬から順に優先出走権を与えるシステムとなっています。
各セクションにおける主なレース
プレップシーズン | ブリーダーズカップフューチュリティステークス(G1/ダート1700m) ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(G1/ダート1700m) など、合計18レース |
チャンピオンシップシリーズ | UAEダービー(G2/ダート1900m) ルイジアナダービー(G2/ダート1800m) フロリダダービー(G1/ダート1800m) ウッドメモリアルステークス(G2/ダート1800m) ブルーグラスステークス(G1/ダート1800m) サンタアニタダービー(G1/ダート1800m) アーカンソーダービー(G1/ダート1800m) など、合計16レース |
ワイルドカード(最終戦) | レキシントンステークス(G3/ダート1700m) |
プレップシーズンが基本1着10~20ポイント、チャンピオンシップシリーズの他のレースが1着50ポイント。ワイルドカードが1着20ポイントであることを考えると、チャンピオンシップシリーズの項目でご紹介させていただいた7つのレースは、1着のポイントが100ポイント、2着のポイントが40ポイントとかなり高いポイントが設定されています。
実際に過去のケンタッキーダービーの結果を考えても、この7レースはかなり重要な前哨戦として位置づけられており、予想を行う際の大きな参考になることでしょう。
日本と欧州におけるロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー
2016年に、日本のラニがUAEダービーを制し、そのままアメリカクラシック三冠すべてに参戦。三冠目のベルモントステークスにおいて、3着に入線を果たしたことは、いまだに記憶に新しいところです。
その際の日本競馬界からの注目度の高さから、2016年より『ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー(Japan Road to the Kentucky Derby)』がスタート。日本で開催されている一部の競走にもポイントが設定されるようになり、2022年現在では以下の4レースが対象となっています。
- カトレアステークス(OP/ダート1600m/10-4-2-1)
- 全日本2歳優駿(Jpn1/ダート1600m/20-8-4-2)
- ヒヤシンスステークス(L/ダート1600m/30-12-6-3)
- 伏竜ステークス(OP/ダート1800m/40-16-8-4)
また、欧州でも『ヨーロピアン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー(European Road to the Kentucky Derby)』と称して、フランスのジャンリュックラガルデール賞(G1/芝1400m)やイギリスのフューチュリティトロフィー(G1/芝1800m)といった2歳G1や、オールウェザーレースの一部合計7レースに、ポイントが設定されています。
ボブ・バファート調教師のケンタッキーダービー出走停止処分
もうひとつ、今年、そして来年のケンタッキーダービーにおいて知っておかなければならないことがあります。それが、アメリカの名伯楽にして、ケンタッキーダービー6勝を挙げているボブ・バファート調教師の管理馬が『チャーチルダウンズ競馬場での2年間の出走停止処分』を受けている件についてです。
ことの発端は、2021年にケンタッキーダービー1着入線を果たしたメディーナスピリットの薬物問題。
レース後の検査で禁止薬物が検出されたことはアメリカ競馬界においても大きな話題となりましたが、2022年2月21日、正式にメディーナスピリットはケンタッキーダービーを『失格扱い』に。
また、バファート調教師の管理馬は2年間チャーチルダウンズへの出走を禁止されることになったのと同時に、この2月の決定時点で獲得していた所属馬たちのロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーのポイントがすべて無効に。
結果として、エクリプス賞最優秀2歳牡馬を獲得したコーニッシュや、サウジダービーを制したパインハーストなど、一部のケンタッキーダービー有力馬たちが開催2か月前にして「ノーポイント」という未曽有の事態が発生してしまいました。
ちなみにですが、ボブ・バファート調教師は現在、プリークネスステークス及びベルモントステークスの両レースにも管理馬を出走させることが出来ない状況であり、今年のアメリカクラシック路線はケンタッキーダービーのみならず例年以上に大混戦が予想されます。
ケンタッキーダービー2022/日本からの出走馬
2016年より、ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーが制定されたため、日本馬たちにも門戸が広がったケンタッキーダービーですが、長い歴史の中でこれまで遠征を行ったのは3頭。そして今年、4頭目となる日本馬が出走を予定しています。
今年のUAEダービー(G2/ダート1900m)を制したクラウンプライド(Crown Pride)です。
馬名 | クラウンプライド |
父名 | リーチザクラウン |
母名 | エミーズプライド(母父:キングカメハメハ) |
厩舎 | 新谷 功一(栗東) |
鞍上 | クリストフ・ルメール |
父のリーチザクラウンは芝の重賞2勝を挙げながらも、種牡馬としては7年間で重賞1勝のみ。また、母のエミーズプライドも、地方で活躍はしたものの、中央での実績はゼロと、控えめにも現代の日本競馬において良血馬とは呼べないクラウンプライド。
ですが、デビュー戦⇒1勝クラスと、上がり最速で好位から抜け出し圧勝。3走目のヒヤシンスステークスでは出遅れてしまい6着に敗れるも、UAEダービーでは新コンビとなったダミアン・レーン騎手の好騎乗もあり、JRAからの遠征勢最低人気の6番人気ながら、完勝とも呼べる勝利を収めました。
既に3月31日時点でチャーチルダウンズ入りを果たしているクラウンプライド。現地は非常に寒さが厳しいようですが、状態もカイ食い(食欲)もしっかりとあり、4月1週目時点で調教を開始しています。
もうひとつ心強いのが、クラウンプライドに帯同している松田調教助手の存在。
松田調教助手は、森厩舎や角居厩舎などを渡り歩き、アグネスワールドや、2011年のヴィクトワールピサドバイワールドカップ優勝時の遠征にも帯同していたなど、日本でも屈指の海外遠征経験の持ち主。
チーム一丸となって3歳ダートの最高峰制覇をめざします。
ケンタッキーダービー2022有力馬紹介
先ほどもご紹介したように2歳チャンピオンコーニッシュをはじめとした、ボブ・バファート厩舎の有力な一部管理馬が出走不可能となった上に、前哨戦はレースごとに主役が入れ替わる、大混戦のケンタッキーダービー。
その中でも特に有力、注目とされる出走予定馬をご紹介していきましょう。
エピセンター(Epicenter)
有力馬たちを打ち破り、2月のリズンスターステークス(G2/ダート1800m)と、3月のルイジアナダービー(G2/ダート1900m)と、重賞連勝で一気に有力馬として名前を挙げることなったのがエピセンター。
エピセンターで特に注目したいのは、リズンスターステークスでは逃げ切り勝ちを収めたのに対し、ルイジアナダービーでは3番手で折り合い、最後に抜け出す競馬を見せている点。先行争いが激化することの多いアメリカ競馬において、こういった自在性の高さはかなりのアドバンテージとなるでしょう。
ちなみに、管理するのはスティーヴン・アスムッセン調教師。
アスムッセンと聞くと、日本競馬のオールドファンならキャッシュ・アスムッセン騎手を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はスティーヴン師はその弟にあたり、2004年に年間最多勝利記録、そして2021年には9446勝目を挙げ、北米歴代最多勝記録を更新したレジェンドトレーナー。
そんな師でも未だに勝利していないケンタッキーダービー。改めてダービートレーナーになることの難しさを実感しますが、ライバルのバファート厩舎がいない今回は最大のチャンスともいえるのではないでしょうか。
また、エピセンターが制したルイジアナダービーは、昨年の繰り上げ優勝馬、マンダルーンも出走していたレースです。
タイバ(Taiba)
今年のケンタッキーダービーの勝ち馬を占う上で、このタイバとこの後ご紹介するメシエは、とても大きな意味を持つ2頭と言えるでしょう。
というのも、タイバとメシエは、4月にボブ・バファート厩舎から、元バファート厩舎の調教助手ティム・ヤクティーン厩舎へと移籍した馬たち。チャーチルダウンズ競馬場側はこの2頭に関しては「セーフ」と判断し、ケンタッキーダービーへ滑り込みで出走を叶えた2頭だからです。
そんなタイバですが、サンタアニタダービー(G1/1800m)では、1番人気に推されていたメシエに2.1/4馬身差をつけて勝利。しかも3着はこの2頭から10馬身離されたはるか後方。デビュー2戦目にしてこのパフォーマンス。厩舎は変われどその実力は世代トップクラスにあるといって差し支えないでしょう。
また、父であるガンランナーは、2021年が初年度産駒ながら2歳リーディング種牡馬の座を得ただけでなく、獲得賞金400万ドル(約5億円)は、2歳リーディング種牡馬の獲得賞金を大きく塗り替えるレコード。
日本競馬同様、新たな時代の到来を予感させるだけのスケールがある1頭です。
メシエ(Messier)
先ほどのタイバと同じく、ボブ・バファート厩舎からの移籍組が、カナダ産馬のメシエ。父であるエンパイアメーカーは、日本でも活躍馬を輩出している名種牡馬です。
昨年の11月に4頭立てのボブホープステークス(G3/ダート1400m)を1番人気で制し、重賞初勝利を挙げると、2走前のロバート・B・ルイスステークス(G3/ダート1700m)では、15馬身差の圧勝。これによりバファート厩舎は同レース4連覇を達成。しかも前年の勝馬はあのメディーナスピリットでした。
移籍してから迎えたサンタアニタダービーでのレースぶりを見ると、直線でやや脚色が鈍っているようにも思えるだけに、2000mへの距離延長がいい方向に転ぶかはわかりませんが、メディーナスピリットと同じレースを制して挑むだけに、さまざまな意味で注目を集めそうです。
ザンドン(Zandon)
エピセンターが今年のケンタッキーダービーにおいて中心的存在と考えられている一因は、このザンドンにもあることでしょう。
リズンスターステークスでは、エピセンター、スマイルハッピーに次ぐ3着入線となりましたが、今年からG1レースに再昇格となったブルーグラスステークス(G1/ダート1800m)では、11頭立て最後方から強烈な末脚を繰り出して直線半ばでまとめて差し切り勝ち。
2着入線には前々走で先着を許したスマイルハッピーが居たこともあり、改めてリズンスターステークスのレベルが高かったこと、そして今年のケンタッキーダービーが混線であることを印象付ける結果となりました。
また、ブルーグラスステークスの2021年勝馬、エッセンシャルクオリティは、ケンタッキーダービー4着入線後、ベルモントステークスを制しています。
モードニゴール(Mo Donegal)
ケンタッキーダービーまでの前哨戦が多いため、致し方ない面はあるのですが、それであっても今年が例年以上に大混戦と言われている大きな理由のひとつが、有力馬同士の勝ち負けが拮抗している点にあります。
このモードニゴールも、前走でウッドメモリアルステークス(G2/ダート1800m)を制しているだけでなく、2021年12月のレムゼンステークスにおいては、先ほどご紹介したザンドンと激しいたたき合いの末ハナ差先着、勝利しています。
モードニゴールも、ザンドン同様に後方から鋭く差し脚を伸ばしてくるタイプ。
ペースが極端に速くなるようであれば、ザンドンとモードニゴールの2頭には要注意かもしれません。
ホワイトアバリオ(Whiter Abarrio)
もう1頭、今年に入って有力候補となったのが、ホーリーブルステークス(G3/ダート1700m)そして、フロリダダービー(G1/ダート1800m)を連勝したホワイトアバリオです。
ホーリーブルステークスでは4番人気。フロリダダービーでも3番人気と、決して本命に据えられることはありませんでしたが、そのレースぶりは堅実的で非常に安定したもの。また、ホーリーブルステークスでは、先ほどのモードニゴールにも先着しています。
その他、年始には最有力候補としてその名が挙がり、プレップレースでも活躍したスマイルハッピー(Smile Happy)や、好走馬の多いアーカンソーダービー(G1/ダート1800m)を制したサイバーナイフ(Cyberknife)。ワイルドカードで滑り込み出走権を獲得した強運の持ち主、タウニーポート(Tawny Port)らも注目候補と言えるでしょう。
ケンタッキーダービー2022/出走予定馬と騎手・オッズ一覧
大混戦が予想される今年のケンタッキーダービー。
大手ブックメーカーの「bet365」と「William HILL」は、どのようなオッズを付しているのか、早速確認してみましょう!
※オッズが2つ表記されている出走馬に関しては『4月22日時点のオッズ⇒5月4日時点のオッズ』となっています。特段の表記がない出走馬に関しては、両日でオッズの変化はありません。また、レース直前の情報と異なる場合があります。
出走予定馬/騎乗予定騎手 | bet365 | William HILL |
エピセンター/J.ロザリオ (Epicenter) | 5.50⇒4.50 | 6.50⇒5.50 |
ザンドン/F.プラー (Zandon) | 10.00⇒5.00 | 9.00⇒5.50 |
タイバ/M.スミス (Taiba) | 8.00⇒9.00 | 8.00 |
ホワイトアバリオ/T.ガファリオン (White Abarrio) | 9.00⇒13.00 | 13.00⇒11.00 |
モードニーゴール/I.オルティスJr. (Mo Donegal) | 11.00 | 11.00⇒12.00 |
チャージイット/L.サエス (Charge it) | 13.00 | 15.00 |
メシエ/J.ヴェラスケス (Messier) | 15.00⇒11.00 | 13.00⇒11.00 |
シンプリフィケーション/J.オルティス (Simplification) | 17.00 | 17.00 |
サイバーナイフ/F.ジェルー (Cyberknife) | 17.00⇒21.00 | 17.00 |
ティズザボム/B.ヘルナンデスJr. (Tiz The Bomb) | 21.00⇒26.00 | 26.00 |
スマイルハッピー/C.ラネリー (Smile Happy) | 21.00 | 13.00⇒15.00 |
ゾゾス/M.フランコ (Zozos) | 21.00 | 26.00 |
トニーポート/R.サンタナJr. (Tawny Port) | 21.00⇒34.00 | 26.00⇒29.00 |
パイオニアオブメディーナ/J.ブラーヴォ (Pioneer Of Medina) | 34.00 | 26.00 |
クラウンプライド/C.ルメール (Crown Pride) | 34.00 | 26.00 |
クラシックコーズウェイ/J.ルバルー (Classic Causeway) | 34.00 | 34.00 |
バーバーロード/R.グティエレス (Barber Road) | 41.00 | 41.00 |
イシリアルロード/L.コントレラス (Ethereal Road) | 67.00⇒51.00 | 67.00 |
サマーイズトゥモロー/M.バルザローナ (Summer Is Tomorrow) | 51.00⇒67.00 | 41.00⇒34.00 |
ハッピージャック/R.ベハラーノ (Happy Jack) | 67.00 | 67.00 |
ラトルンロール/J.グラハム (Rattle N Roll) ※リザーブ | 51.00 | 41.00⇒67.00 |
リッチストライク/S.レオン (Rich Strike) ※リザーブ | 51.00⇒101.00 | 101.00 |
ブックメーカーページリンク | ||
※以下は、オッズから削除された馬 | ||
アーリーボーティング (Early Voting) | ||
モレッロ (Morello) | ||
インデュタイム (In Due Time) | ||
ユネオジョ (Un Ojo) | ||
メジャージェネラル (Major General) | ||
ゴールデングリッダー (Golden Glider) | ||
スキッピーロングストッキング (Skippylongstocking) | ||
コールミーミッドナイト (Call Me Midnight) | ||
ダッシュアタック (Dash Attack) | ||
ボドック (Bodock) |
4月22日発表時のオッズ分析
オッズを確認した時点では、まだ出走表が確定していないこともあり、両ブックメーカーともに発表している馬のオッズもバラバラであり、上位陣の評価も割れた形となります。
まず目についたのはフロリダダービーを制したホワイトアバリオ。
bet365では『9.00倍』で3番手評価ですが、William HILLでは『13.00倍』と5番手評価。2着入線のチャージイットが『13.00倍』と『15.00倍』ですから、フロリダダービー組をあまり高くは評価していないというよりは、William HILL側はホワイトアバリオはあくまで対抗サイドと考えているようです。
また、両ブックメーカーの現段階での評価で興味深いのが、スマイルハッピー。
スマイルハッピーは、今年からG1に再昇格し、ザンドンが制したブルーグラスステークスの2着馬にして、両ブックメーカーともに1番手評価に据えたエピセンターの勝利したリズンスターステークスの2着馬でもあります。
そんな実績馬ではありますが、スマイルハッピーはbet365が『21.00倍』。William HILLが『13.00倍』。両ブックメーカーの評価が真逆となっています。William HILL側は、スマイルハッピーのこれまでの戦績を重視したオッズ付けといったところでしょうか。
日本のクラウンプライドは、bet365が『34.00倍』なのに対し、William HILLは『26.00倍』。
このオッズに近しい馬をいくつか見てみると、パイオニアオブメディーナ(リズンスターステークス4着、ルイジアナダービー3着)やティズザボム(BCジュベナイルターフ2着をはじめ、芝とオールウェザーでそれぞれ重賞勝利)など、なかなかの面子。
オッズだけを見れば中穴ですが、それなりの評価を受けている印象です。
5月4日時点のオッズでのオッズ分析
リザーブメンバーまで発表された、5月4日時点での気になるオッズ動向も少し確認しておきましょう。
まず両ブックメーカーともにザンドンの評価が上昇。特にbet365では「10.00倍⇒5.00倍」と、かなりオッズが下がっています。同様に、サンタアニタダービーの2着入線馬、メシエのオッズも、両ブックメーカーともに評価を上げています。
上位陣で両ブックメーカーのオッズ付けに大きな変化と差異があったのは、ホワイトアバリオ。
もともと「対抗サイド」と考えられている風潮はありましたが、bet365は「9.00倍⇒13.00倍」のオッズ。一方で、William HILLは「13.00倍⇒11.00倍」と、やや評価を上げており、オッズの変化が対照的となりました。
ブックメーカーで馬券を購入する方法
2022年のケンタッキーダービーは、日本のクラウンプライドが出走することもあり、3年ぶりに『JRAによる勝馬投票券(馬券)』も発売! それならば、JRAで馬券を購入すればよいと思っていませんか?
JRAでも馬券が買えるからこそ! 是非ともブックメーカーも併用していただきたい理由があります!
また、たとえJRAで馬券販売がされているレースであったとしても、ブックメーカーのオッズのほうが優れているケースは多々あります。
直近で例を挙げるとすると、2022年のドバイワールドカップデー、ドバイターフの払い戻し!
日本のパンサラッサと、ロードノースの同着決着に世界中が興奮した1戦でしたが、JRAとブックメーカー(bet365)で大きくオッズ乖離が産まれた1戦でもありました!
仮に、bet365、JRAともに1000円賭けていたとすると……
bet365の場合:ベット額を2頭で割るため『500円』で計算され払い戻し
パンサラッサ:9.00倍×500円=4500円
ロードノース:4.33倍×500円=2165円
JRAの場合:最終オッズが2分の1され『1000円』で計算され払い戻し
パンサラッサ:2.3倍×1000円=2300円
ロードノース:2.9倍×1000円=2900円
なんと、パンサラッサの単勝はブックメーカーのほうが2倍近く払い戻しオッズが良かったんです!
一方で、ロードノースはJRAオッズのほうが払い戻し金額が大きかったことがわかりますよね。ブックメーカーのオッズとJRAのオッズをしっかり比較するのは、馬券で収益を上げるために出来る超簡単な攻略法でもあるんです!
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ケンタッキーダービー2022 ライター予想
ここからは、本記事を書かせていただいたライターの予想をご紹介します。
あくまで参考程度にどうぞ!
ブックメーカーのオッズも割れに割れている今年のケンタッキーダービー。
情報を調べて記事を書き上げた今であっても、一体どの馬を本命に据えるべきなのか非常に判断が難しい1戦です。
ただ、どういったメンバーの年であっても「好走する馬の傾向」はあります。それが「フロリダダービー/アーカンソーダービー/サンタアニタダービー」の、いずれかをローテしてきた馬です。
コロナの影響で変則開催となった2020年を除き、直近8年間において先ほどの3レース以外のローテーションで勝利したのは、2021年のマンダルーン(ルイジアナダービー6着)のみ。
また、失格処分とはなりましたが、2021年に1着入線を果たしたメディーナスピリットの前走は、サンタアニタダービーで2着入線だったことを考えれば、やはりこのデータは結構有用な気がします。ということで、今年の結果を見てみると……。
- フロリダダービー:ホワイトアバリオ(2着:チャージイット)
- アーカンソーダービー:サイバーナイフ(2着:バーバーロード)
- サンタアニタダービー:タイバ(2着:メシエ)
以上となっています。今回、この中で注目したいのはサンタアニタダービーの1着馬と2着馬、タイバとメシエ。
2着馬のメシエは、前々走で15馬身差の圧勝。サンタアニタダービーでもまさかの敗戦扱いではありますが、2着入線。そしてタイバはデビュー2戦目でそんなメシエにキッチリ勝利しているセンスの良さも感じますし、勝ちタイムも非常に優秀です。
また、馬主の意向など、さまざまな要素が絡んでいるとは思いますが「バファート側が移籍させてでも出走させたかった」といった方向からも考えると、そういった思惑含め注目したい2頭かなと思います。
3番手評価としては、重賞連勝中のエピセンター。逃げてよし、先行してよしの自在性の高さは、激しいペースになることの多いアメリカ競馬において大きな武器となることでしょう。
以下、ザンドン、ホワイトアバリオ、サイバーナイフ、スマイルハッピー、チャージイット、バーバーロードあたりまでを注目馬にしたいと思います。
- ◎タイバ
- 〇メシエ
- ▲エピセンター
- △ザンドン
- △ホワイトアバリオ
- △サイバーナイフ
- △スマイルハッピー
- △バーバーロード
■単勝の予想
タイバ/メシエ ※オッズ的に良さそうならこの2頭両方買いたいです。
■馬連/馬単の予想
タイバ/メシエ⇒タイバ/メシエ/エピセンター/ザンドン/ホワイトアバリオ/サイバーナイフ/スマイルハッピー/バーバーロード
■3連複/3連単の予想
タイバ/メシエ⇒タイバ/メシエ/エピセンター/ホワイトアバリオ/サイバーナイフ⇒タイバ/メシエ/エピセンター/ザンドン/ホワイトアバリオ/サイバーナイフ/スマイルハッピー/バーバーロード
正直、今年のケンタッキーダービーに予想の正解はなさそうです。
ケンタッキーダービー2022の放送・視聴方法
現地時間では夕方ですが、日本でライブ中継を見るとなると日曜日の朝となるケンタッキーダービーの放送予定や視聴方法をご紹介します。
■テレビ放送・配信
グリーンチャンネル
「2022ケンタッキーダービー中継」
放送日:5月8日(日曜日)
放送日時:7時00分~8時30分予定
※スカパー!(BS・CS・光)、J:COM、CNCiグループ(一部を除く)において初回無料放送が行われます。ひかりTV、auひかりでは無料放送は実施されません。
■ネット配信・中継
グリーンチャンネルWEB
「2022ケンタッキーダービー中継」
放送日:5月8日(日曜日)
放送日時:7時00分~8時30分予定
※ケンタッキーダービーの放送に関しては無料で配信されます。
■ラジオ放送
ラジオNIKKE第1
「ケンタッキーダービー実況中継」
放送日:5月8日(日曜日)
放送日時:7時30分~8時30分予定
『ラジコ(radiko.jp)』を利用すると、パソコンやスマートフォンでも
中継を聴くことが可能となります。
ブックメーカーでの視聴方法
日本の競馬放送サイト、グリーンチャンネルにて放送予定のケンタッキーダービーですが、一部のブックメーカーでは当該レースへのベットや、口座への入金を行うことで、ケンタッキーダービーを視聴できる場合があります。
もちろん、グリーンチャンネルを利用して視聴するのももちろんOK! ただ、早起きをして、ケンタッキーダービーまでチャーチルダウンズで開催されるレースをブックメーカーで楽しみ、視聴をしながら、馬場傾向などをしっかり確認しておくのも良いかもしれませんよ!
ブックメーカーでのレース配信に関しての詳細は、以下のページも参考にしてください!
ケンタッキーダービー2022の結果・レース動画
5月8日(日)午前7時57分(現地時間5月7日18時57分)、アメリカクラシック三冠の第一冠目となる『ケンタッキーダービー(G1/ダート2000m)』が、チャーチルダウンズ競馬場にて開催されました。
今年は、UAEダービー勝馬として日本からクラウンプライドが参戦。一方で、ボブ・バファート調教師が、昨年の薬物使用問題により、チャーチルダウンズ競馬場自体への出走が禁止され、昨年の2歳王者が不在のダービーとなったことや、開催当日は不良馬場の発表も、レース直前には馬場はかなり回復したことなどから、一筋縄ではいかない雰囲気がレース前から漂っていました。
レースは、20頭立てながら大きな出遅れもなく馬群はかなり密集した形に。また、現地のアナウンサーも道中の通過タイムを興奮気味に読み上げるほどのハイペースで進んでいき、最終コーナー付近では前目の馬たちは後退。代わりに抜け出したのが、1番人気に推されていたエピセンター。そしてその外にザンドンが並びかける態勢に。
エピセンターの鞍上であった、J.ロザリオ騎手がレース後「完璧だと思っていた」と語るように、このまま有力馬2頭のマッチレースになるかと思われましたが、残り100mで内から鋭く伸びてくる馬が1頭。それが、補欠から繰り上がりであり、現地で20番人気のリッチストライク。最後に前を行く2頭を交わし切ってそのままゴール。勝ちタイムは2:06.1。JRAの3連単は、1番人気エピセンターが2着入線ながらに、166万馬券となりました。
勝利したリッチストライクは未勝利戦以来の2勝目を、最高の形で挙げることに。
鞍上のS.レオン騎手がレース後に「誰もこの馬のすごさを知らなかったが、私は知っていた」と語っていたことや、唯一の勝利である未勝利戦は、2着に17馬身以上着差を付けたレースだったことから、今回は潜在能力が開花した結果と言えるかもしれません。
日本のクラウンプライドは、ポンと好スタートを決めて2番手につけるも、前半のペースに巻き込まれて13着。ただ、スピード競馬であるアメリカのダートレースでしっかりと先行することが出来た点は、非常に大きな収穫だったのではないでしょうか!
超大穴な1頭が勝利したことで、俄然面白くなってきたアメリカ三冠。
ここから1か月、アメリカクラシック三冠からは目が離せませんよ!
上位着順
1着:リッチストライク(S.レオン)
2着:エピセンター(J.ロザリオ)
3着:ザンドン(F.プラ)
4着:シンプリフィケーション(J.オルティス)
5着:モードニゴール(I.オルティスJr)
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