【セリエA 2022/23シーズンの展望】特徴・ベッティング情報・ライター予想まで徹底解説
更新:2023年07月12日
皆さんこんにちは。サッカーを中心にブックメーカーを楽しんでいます、FOXYです。
昨シーズンのセリエAは大盛り上がりでしたね。最終節までACミランとインテルが王座を争い、一方で降格争いのサレルニターナ・カリアリそれぞれの試合も、その前の試合も含めて非常にドラマチックでした。
新シーズン開幕前!ということで、ベッターの皆様へセリエAの魅力やポイントを少しでもお伝えするために、22/23シーズンの展望、ベッティングに関連する情報をお届けできればと思い筆を執りました!やや長文となりますがお付き合いもらえると嬉しいです。
目次
セリエAの特徴
セリエAの特徴・魅力についてご紹介します。
観戦する魅力が多い
未だに一部の日本メディアでは「カテナチオ(イタリア語で”鍵”)」の守備の国という表現をされることがありますが、近年はむしろ得点が多く入るリーグの1つとなっています。
下記は直近3シーズンの欧州主要5リーグのゴール関連の数値ですが、平均ゴール数、両チーム得点率共にブンデスリーガと並びトップクラスです。
平均ゴール数 | 両チーム得点率 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
19-20 | 20-21 | 21-22 | 19-20 | 20-21 | 21-22 | |
セリエA | 3.04 | 3.06 | 2.87 | 62.1% | 59.7% | 57.4% |
プレミアリーグ | 2.72 | 2.69 | 2.82 | 51.1% | 48.9% | 50.0% |
ラ・リーガ | 2.48 | 2.51 | 2.50 | 50.0% | 51.8% | 48.7% |
ブンデスリーガ | 3.21 | 3.03 | 3.12 | 58.2% | 60.1% | 60.8% |
リーグ・アン | 2.52 | 2.76 | 2.81 | 48.4% | 54.2% | 55.3% |
得点が増加する要因は色々と考えられ、プレー強度は必ずしもそこまで高くないこと、攻撃サッカーを志向するチームが昇格組も含めて増加しているなど色々ありますが、必ずしも高いフィジカル基準を求められないことは年齢を問わずに活躍できる環境でもあります。期待の若手からベテランまでが活躍できるのはサッカーファン歴が長い人こそ楽しめる要素ではないでしょうか。
また、個人的な感覚としてリーグ後半戦の下位チームの手ごわさ、したたかに勝ち点1をもぎ取る力は世界屈指だと思っています。最たる例が昨シーズンのサレルニターナでしょう。ぶっちぎりの最下位だった彼らですが、後半戦からは冬の移籍と監督交代が功を奏したのもあり、特に終盤の7試合では4勝3分の無敗と圧巻の成績で残留を掴み取りました(ある時期の降格オッズは1.1倍台だったと記憶しています)。
これは極端な例ですが、セリエAの監督はたとえ相手より貧弱な陣容だとしても、その相手の良さを如何に潰して好きにさせないかを熟知しています。「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどういう意味であれ(スヌーピー)」を皆高いレベルで実践できるわけです。
上位リーグ残留/降格が見どころ
なんでそれだけ下位チームが必死になるのか。降格なんてどの国のリーグのクラブだってしたくないですし、回避しようとするのは当然のことです。ただ潤沢な資産、良好な経営状況にあるクラブが殆どないセリエAにおいて、降格によるインパクトは他国以上なのです。
その一例が観客動員数への負の影響。コロナ禍での無観客時期を避けて比較する必要がある以上やや古い比較ではありますが、降格チームの平均観客動員数の変化としてセリエAとプレミアリーグを見ると、絶対数も変動割合もセリエAがかなり悲惨であることが分かります。特にキエーヴォの影響はかなり大きく、ついには2021年8月に破産、クラブとして消滅したことは記憶に新しいですね。
降格チームの平均観客動員数の変化 (18-19 vs 19-20)
セリエA→セリエBへ降格したチームの平均観客動員数の変化です。
チーム名 | セリエA | セリエB | 減少率 |
---|---|---|---|
エンポリ | 9,620 | 4,034 | -58.1% |
フロジノーネ | 12,656 | 7,541 | -40.4% |
キエーヴォ | 12,142 | 2,332 | -80.8% |
プレミアリーグからチャンピオンシップへ降格したチームの平均観客動員数の変化です。
チーム名 | プレミアリーグ | チャンピオンシップ | 減少率 |
---|---|---|---|
カーディフ | 31,408 | 17,861 | -43.1% |
フラム | 24,371 | 15,038 | -38.3% |
ハダースフィールド | 23,203 | 17,966 | -22.6% |
FBref.comより作成
キエーヴォの例は極端とはいえ、財政基盤が貧弱なセリエAクラブにとって、降格という事象は中長期的に立ち上がれないリスクを大いに秘めています。なので後半戦、いや場合によっては更に早い段階で経営陣は監督交代に踏み切るケースも珍しくないですし、降格圏に近いチームの選手・監督の気合の入れようは想像以上のものがあります。この時期に安易に上位陣の勝利にベットすると痛い目をよく見ますので、くれぐれもお気をつけください。。。
審判の傾向
試合の勝敗やコーナー本数等は、陣容・チーム戦術の変化で大きく変わるので新シーズン開幕時期の予想根拠としては参考にし難い面があります。一方で、ファウル・数カード数については審判側の特性によるものも大きいので、特徴として押さえておくのは良いと思います。
各国それぞれ”名物審判”と呼ばれる方がいますが、セリエAにおいてはマレスカ、オルサートがカードの大判振る舞いにおいて実績のある審判となります。彼らが担当すると発表された試合は、すぐにブッキング・警告数のラインが上がりますので要チェックです!ライブベットでも狙い目ですね。
下記のリンクにて、過去3シーズンのセリエAの主審の傾向をまとめておりますので、22-23シーズンにベットする際の参考にしていただけると嬉しいです。
外部サイト:FOXYが作成したセリエA主審傾向(直近3シーズン)
【リンク先の見方】
- 縦軸:平均ブッキング数 横軸:平均ファウル数で審判をマッピングしています。
- 集計期間は直近3シーズンです。
- ページ下部には審判関連項目の詳細を置いています。マッピング内、特定の審判を選択すると、その審判のみの表示となります。
- 担当試合数が少ないと参考にし難いという理由から、デフォルトでは最低10試合以上データがある審判を表示しています。対象を広げたい場合はページ右側の「担当試合数」フィルターを調整してください。
- PC、タブレットでの閲覧推奨です。スマホではかなり見づらいです。
- データソースはWhoScored.comを使用しています。
なお、私が知る限りブッキング項目が比較早くオープンするブックメーカーはPinnacleで、主審発表前にオッズが出ます。よって、ベットを検討するにあたって
- マーケット(賭けられる時間)のオープン日時(週末の試合なら木曜11~12時が多い)
- 主審発表(大抵は金曜)の2つのタイミング
は意識しておくとよいと思います。
セリエAのダービーマッチ
続けて小ネタを挟みますが、折角なので「ダービーマッチ」について少し触れさせてください。
ダービーといえば、同地域内で行われるローカル色の強いものが最もポピュラーかと思います。イタリアではインテルvsミランのミラノ・ダービー、ローマvsラツィオのローマ・ダービーが該当しますね。
このダービーマッチ、宗教の代理戦争の意味合いも含まれており、赤いチームがカトリック、青いチームがプロテスタントのクラブであることが多いことはご存じでしょうか。他国も含めて思い返すと、ユニフォームカラーが赤と青のライバルってたくさんありますよね。リヴァプールvsエヴァートンのマージーサイド・ダービーもこれにあたります。
察しの良い方はお気づきかもしれませんが、イタリアにおいては、キリスト教徒は殆どがカトリック教徒で、プロテスタントは全宗教含めても1%ほどと言われており宗教対立の構造はほとんどありません。しかし、また別の要因で他国以上にダービーマッチが大変過熱する地域があります。詳しい説明は割愛しますが、イタリアの歴史を遡った際に、特にファシスト側のリーダー達のプロパガンダとして、ダービーマッチをファシズム(労働者階級メイン、赤いチーム)vs社会主義(富裕層メイン、青いチーム)といった対立関係として構築、恣意的に過熱させていました。そうした背景から発煙筒なんて序の口レベルに荒れる試合が頻発する、対戦カードとなっています。
(もちろん、現代ではこうした対立構造自体は廃れていますが、クラブのライバル関係という点では色濃く残っています)
そのため、セリエAのダービーマッチは本当に良くカードが飛び交います。
一例としてローマ・ダービーの直近5シーズン×リーグ戦2試合を挙げます。
シーズン | カード数(前半戦/後半戦) |
---|---|
17-18 | 6枚/5枚+退場1 |
18-19 | 4枚/8枚+退場1 |
19-20 | 7枚/6枚 |
20-21 | 9枚/6枚 |
21-22 | 6枚/6枚 |
ブッキング数として平均を取ると6.7とかなり高く、また安定してカードが量産されていることが分かりますね。余談ですが、ローマは21-22シーズンではイエローカードの平均枚数がリーグ2位の99枚/38試合(1位はヴェネツィア106枚/38試合)とチームとしてかなりのカードコレクターでした。積極的な選手補強が続きますが、監督や基本戦術は変わらないことを考えればこの傾向が大きく変わる可能性は低く、同様にダービーでのカード祭りは継続されるとみてよいでしょう。
私も下記リンクのように、頻回にダービーマッチのブッキングOverの予想投稿を行っています。皆考えることは同じで、オープニングからどんどんオッズは下がりますしブックメーカー側も初期のベット上限をかなり絞ってはいますが、今年も同様に該当試合前は注視しようと思っています。
熱戦必至!主要ダービーマッチ
最後に主なダービーマッチを下記に記載します。全てにおいて荒れるという訳でもないですし、これ以外にもフィオレンティーナvsユベントスといった単純に仲が悪く荒れやすいカードもありますが、ぜひそれぞれの試合が近づいた際には注目してみてください!
- ローマ・ダービー(Derby della Capitale)…ローマvsラツィオ
- ミラノ・ダービー(Derby della Madonnina)…インテルvsミラン
- トリノ・ダービー(Derby della Mole)…トリノvsユベントス
その他のダービーマッチ
- イタリア・ダービー(Derby d’Italia)…インテルvsユベントス
- 太陽ダービー(Derby del Sole) …ローマvsナポリ
- Derby Arno…フィオレンティーナvsエンポリ
- Derby dell’Appennino…フィオレンティーナvsボローニャ
- Derby del mare…サレルニターナvsナポリ
セリエA2022/23シーズンの展望
セリエAの今シーズンの影響や展望をご紹介します。
移籍による影響
昨シーズンはセリエA 20チームのうち12チームが監督交代、そして絶対王者ユベントスが陥落しインテルが優勝を果たす1つの節目と言えるシーズンでした。
各クラブの新キャプテンによる影響
では、今シーズン開幕にあたっての見どころはというと、「キャプテンの変更」でしょう。
今年は転換期を迎えるクラブも多く、単なる「キャプテン」の肩書以上の存在感を放っていた選手達が新たな環境にチャレンジします。移籍濃厚も含めると現時点で8チームが該当となり、まだ移籍市場も開いていることから今後も増える可能性もあります。
【各クラブのキャプテン】
ミラン:ロマニョーリ⇒カラブリア | スペツィア*:マッジョーレ⇒??? |
ユベントス:キエッリーニ⇒ボヌッチ | エンポリ:ロマニョーリ⇒??? |
ナポリ:インシーニェ⇒ディ・ロレンツォ | レッチェ:ルシオーニ⇒??? |
トリノ*:ベロッティ⇒ルキッチ |
こうしてみるとクラブの象徴と言われる選手が殆どなのがわかります。ストレス・プレッシャーのかかる場面でのリーダーシップを新キャプテンがどのように発揮できるかをはじめ、上記クラブにとってこの変化が吉と出るか凶と出るかは個人的に楽しみですし、試合映像を見る中でも彼らの振る舞いに注目したいと思っています。
カタールW杯の影響
皆さんご存じの通り、今シーズンはカタールW杯が開催されます。国の威信をかけて戦う大舞台で、中にはクラブとは別人のモチベーションで臨む選手もいますね。リーグ戦に目を当てれば、W杯はフィジカル・メンタル共にコンディション上は大きなリスクでもありますので、W杯出場メンバーが主力にどれだけ含まれるかは大きなポイントとなります。特に今回のW杯は選手上限が23名から26名に拡大したこともあり、普段なら動員されない選手も選ばれうるのはクラブ側としては少し悩ましい面もあるかもしれません。
ちなみに惜しくも本戦を逃した国として主なところは、コロンビア、イタリア、ウクライナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、トルコが挙げられます。この記事を寄稿した段階でのスカッドでいえば、ローマ、アタランタは主力のW杯出場負担が比較的少ないチームと言えるでしょう。
一方で、優勝候補国の代表を核としているチーム、たとえばラウタロ・マルティネス(アルゼンチン)・ルカク(ベルギー)を擁するインテル、ラファエル・レオン(ポルトガル)やテオ・エルナンデス(フランス)による左サイドを戦術兵器としているミラン、今夏加入したポグバ(フランス)とディ・マリア(アルゼンチン)を送り出すユベントスは比較的負担の大きいチームかと思います。
W杯の影響をどう読み取るかは、サッカーベットにおける今年のポイントの1つです。大会を目いっぱい楽しみつつも、時に冷静にリーグ再開後の状況に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
セリエAにブックメーカーでベッティングする方法
欧州5大リーグの一角ということもあり、どのブックメーカーでもベッティングを楽しむことができます。各社特徴がありますので、一部ですが簡単にご紹介します。
ブックメーカーでは1試合1試合の結果だけでなく、リーグ優勝をはじめとするシーズン全体のベット(アウトライトベット)もすることができます。私も昨シーズンはリーグ戦の優勝・降格・4位以内・得点王、国内カップ戦の優勝で予想を投稿しておりました。結果としては下記画像のように3勝2敗で+47.5コインと望外な結果を得ることができました。
結果の確定に時間がかかるのは難点ではありますが、不確定要素が多いからこその楽しみもあり、私はとても大好きな項目です。予想師の血が騒ぎます笑
既に私も、22-23シーズンでいくつかブックメーカーズさんへの予想投稿・ベットをしています。シーズンが始まる前に、皆さんも是非ブックメーカーズさんへアウトライトの予想投稿をしてみてはいかがでしょうか!?
(注)現行ルールでは、アウトライトベットはシーズン開始前のみ投稿が可能です。本格的なリアルべットは開幕の出来を見てからでもよいですが、投稿を検討される際はご注意ください!
優勝
bet365で優勝チームにベッティングする方法をご紹介します。
- ハンバーガーメニューから「スポーツ」を選択
- 「サッカー」を選択
- 「アウトライト」を選択
- 「イタリア セリエA 2022/23」を選択
- 「アウトライト優勝予想」を選択
- 一覧から優勝チームを選択
- 「賭け金の設定」を選択
- 「賭け金」を入力
- 「ベットする」を押す
- 「ベット済み」の表示が出たらベッティング完了です
4位以内
bet365で4位以内にベッティングする方法をご紹介します。
- ハンバーガーメニューから「スポーツ」を選択
- 「サッカー」を選択
- 「アウトライト」を選択
- 「イタリア セリエA 2022/23」を選択
- 「トップ4に入る」を選択
- 一覧から降格チームを選択
- 「賭け金の設定」を選択
- 「賭け金」を入力
- 「ベットする」を押す
- 「ベット済み」の表示が出たらベッティング完了です
降格
bet365で降格チームにベッティングする方法をご紹介します。
- ハンバーガーメニューから「スポーツ」を選択
- 「サッカー」を選択
- 「アウトライト」を選択
- 「イタリア セリエA 2022/23 シーズン」を選択
- 「降格チーム」を選択
- 一覧から降格チームを選択
- 「賭け金の設定」を選択
- 「賭け金」を入力
- 「ベットする」を押す
- 「ベット済み」の表示が出たらベッティング完了です
得点王
bet365で得点王にベッティングする方法をご紹介します。
- ハンバーガーメニューから「スポーツ」を選択
- 「サッカー」を選択
- 「アウトライト」を選択
- 「イタリア セリエA 2022/23 シーズン」を選択
- 「得点王」を選択
- 一覧から得点王を選択
- 「賭け金の設定」を選択
- 「賭け金」を入力
- 「ベットする」を押す
- 「ベット済み」の表示が出たらベッティング完了です
セリエAにベッティングできるブックメーカー一覧
セリエAにベッティングできるおすすめブックメーカーをご紹介します。
bet365
サイトUIやライブベットの使いやすさ等はトップクラスの、言わずと知れた大手ブックメーカー。Bet BoostやBet Builderといったオプションも豊富なのは非常に魅力的ですね。試合映像のストリーミング配信もあるので、誰にでもおすすめできます。
Bet Boost登場当時は項目のバリエーションも多岐に渡ったのですが、シーズン終盤にかけてワンパターン化していったので、今シーズンはまた色々な角度でのブースト項目が提供されることを期待しています。
Pinnacle
カバーしているベット項目自体はスタンダードですが、安定して良いオッズが提供されること、Bookingのマーケットオープンが早い、コーナーハンデの選択肢が多い点から、ベットするにあたって先ずは確認すべきブックメーカーの1つです。
賭けリン・カジ旅・20bet・Steke
これらブックメーカーは、アウトライトマーケットが豊富です。優勝をはじめとする一般的な項目に加えて、シーズンマッチアップ(Aチームvs Bチームでどちらの最終順位が上か)や最多得点/失点チーム、年末時点の1位チームなどなど、開幕前に予想を巡らせるにあたって興味深いラインナップとなっています。また、セリエBのブッキングマーケットも時に開かれる点でも稀有なブックメーカーです。
Sportbet.io
スポーツ・スペシャルでの特徴的なベット項目の提供や、プライスブーストでオッズを上げてのベットが可能といった魅力があります。キャンペーン関連で楽しめる要素も多いです。
時折、シュート数のOver/Underが出ることもあります。過去には選手ごとのシュート数・枠内シュート数やタックル数(いずれもOverのみ)も提供していたので、また復活してくれたらいいなあと思っています。
1xbet
マーケットの豊富さでいえば業界トップといっても差し支えないでしょう。他のブックメーカーではプレミアリーグでしか提供されないようなスタッツ系の項目に留まらず、VARや監督の退場までも含まれます。色々とクセもあるので、サブとしての使用がちょうどいいでしょう。
セリエA 22-23シーズンのライター予想
各ベット項目のライター予想をご紹介します。
優勝
あらゆるアウトライト項目の中で、今シーズン最も難しいのが優勝チーム予想ではないでしょうか。
過去シーズンから見るにセリエAでは優勝チームの傾向としてxGA(失点期待値)の寄与度が高く、DFの安定感が求められます。その観点でいくと、キエッリーニとデリフトが放出となったユベントスは疑問視せざるを得ませんし、インテルも資金繰りのためにシュクリニアルかデ・フライいずれかは放出せざるを得ないでしょう。一方でミランはロマニョーリを放出しましたが昨シーズンの2CBは主にトモリ&カルルのコンビで強固だったこと、また今シーズンはケアーがついに復帰することを考えれば実質上積みだというのが私見です。
また、シーズン終盤の対戦カードを確認すると、インテルの相手が相当にヘビーなラインナップとなっています。チャンピオンズリーグ、コッパイタリア、そしてカタールW杯とかかる負担がピークとなる中で、勝ち点を取りこぼすリスクはインテルが最も大きいように思えます。以上から、インテル・ユベントスよりやや高めのオッズがつけられているのであれば、ミランの連覇に期待するのが面白いかなと感じます。特に移籍等で大きな変更がなければ、この内容ベースに予想投稿もしようと思っています。
4位以内
ディバラやマティッチ、ワイナルダムといった実力者の補強に成功したASローマにかなり期待できそうです。これについては既に予想投稿済ですので、詳細はそちらをご参照ください。
降格
セリエAとセリエBでは大きな壁があるのか、直近5シーズンを振り返ると、下記2点のように昇格チームは残留に大いに苦戦する傾向にあります。
- 昇格チームは基本的に2チームは降格する。(21-22シーズンのみ1チーム)
- 昇格チームのセリエAシーズン終了時の平均順位は17.1位
今シーズンの昇格チームはレッチェ、クレモネーゼ、モンツァが該当します。この中でモンツァは積極的な補強によって1桁順位すら目指せるスカッドが整っていますし、実際に降格の可能性は比較的低いでしょう。残り2チームの中では、監督交代もありチームの作り直しから入るクレモネーゼが一番厳しそうです。昨シーズンはエンポリも同様の状況(ディオニージがサッスオーロの監督に就任)で14位と健闘しましたが、彼らはセリエBで28試合無敗を含む圧倒的な強さをもって優勝するチーム力がありました。クレモネーゼはそこまでの地力があるわけでもない上に、序盤に難敵が続くスケジュールとなっているので早々にチームの型を固められるかが肝となりそうです。
【昇格チームの戦績(直近5シーズン)】(左:各シーズンの昇格チーム 右:最終順位 赤字は降格)
17-18 | 18-19 | 19-20 | 20-21 | 21-22 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SPAL | 17位 | エンポリ | 18位 | ブレシア | 19位 | ベネヴェント | 18位 | エンポリ | 14位 |
ヴェローナ | 19位 | パルマ | 14位 | レッチェ | 18位 | クロトーネ | 19位 | サレルニターナ | 17位 |
ベネヴェント | 20位 | フロジノーネ | 19位 | ヴェローナ | 9位 | スペツィア | 15位 | ヴェネツィア | 20位 |
上記以外ではサレルニターナ、ヴェローナあたりもかなり苦戦するように思えます。共に昨シーズン奮闘した選手達が移籍し、代役も決して十分とはいえない点が気がかりですね。
得点王
各ブックメーカーのオッズを見ると、ルカク(インテル)、ヴラホヴィッチ(ユベントス)がほぼ同率の1番人気、昨シーズン得点王のインモービレが続く形となっています。私もこれから検討を重ねて予想投稿したいと思いますが、個人的には実はFKも蹴れるヴラホヴィッチに期待したいと思っています。今季はキエーザが復帰することで相手からすれば中央を固めれば良しとはならない上に、ポグバ(負傷離脱しちゃいましたね。。)やディ・マリアといった供給源が加わることで得点機会は増えてくると予想しています。特にディ・マリアに関しては昨シーズン、1試合あたりのxA(アシスト期待値)はリーグトップ、Key pass数もメッシやネイマールを上回っており、世界屈指のチャンスメイカーであることを証明しています。ヴラホヴィッチと良いパートナーなれればシーズン30得点も夢ではないでしょう。前述のFKも、ディバラの放出によって彼がキッカーを任される可能性もあります、そこも楽しみですね!
トリビアですが、「優勝チームからは得点王は出ない」という傾向がここ数年継続しています。こちらについては、昨シーズンの得点王ベットの予想投稿でも触れていますので詳細は下記リンクをご確認ください。
セリエAの視聴方法
セリエAの日程情報やライブ視聴方法等については、既にブックメーカーズさんに記事が御座いますのでそちらをご参照ください。
まとめ
今回はベッター目線も踏まえつつ、22-23シーズンのセリエAの展望について紹介してみました。
世界最高リーグと言われた2000年第初頭からすると勢いは落ちたとはいえ、近年はタレントも育ち、国としてもEURO2020を優勝、また絶対的な本命なしの群雄割拠であることから、楽しめる要素は他国リーグにも全く引けを取らない素敵なリーグなのです。
この記事を読まれた方が、少しでもセリエAに興味を持ってもらえたなら幸いです!
この記事を書いた人
随時Twitter(@foxy_1927)でも情報発信していますので、もしご意見・ご質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。皆さんの予想投稿も楽しみにしております!
セリエAを中心に予想しています。
読んで楽しい、乗ってハッピーな投稿を目指してます。
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