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2月のフェブラリーステークスから始まった、長かったようで短かった春のG1ラッシュもいよいよ残り1レース。そんなG1ラッシュのフィナーレとして行われるのが、阪神競馬場で開催される夏のドリームグランプリレース、第62回宝塚記念(G1/芝2200m)です。
中央開催の終わりと夏競馬の本格スタートを告げる、いわば日本競馬上半期の総決算的位置づけの一戦であり、冬の有馬記念(G1/2500m)と並び「ファン投票によって出走馬が選出される」日本競馬の夏の祭典でもあります。
レース | 宝塚記念(Takarazuka Kinen) |
---|---|
詳細 | 3歳以上混合・G1/芝2200m |
競馬場・コース | 阪神競馬場 |
日程・発走予定時間 | 2021年6月27日 日曜日 15時40分 |
賞金 | 賞金:総額2億8600万円 1着賞金:1億5000万円 |
「上半期の実力ナンバー1決定戦」そして「上半期の締めくくりを飾る競走」として位置づけられ、1960年に創設された宝塚記念。ただ、そういった華々しい題目とは別に、当時の阪神競馬場の売り上げはかなり苦境に立たされており、そのカンフル剤的役割として創設された、そんな一面もあります。
それから60年余り。今や日本指折りの競馬場となった阪神競馬場の代表的レースとなった宝塚記念。ですが、時代の移り変わりとともに、その役割は変化を遂げていきました。
2011年からはブリーダーズカップ・チャレンジ対象レースとして、優勝馬にはアメリカ、ブリーダーズカップの優先出走権と、滞在費などの一部負担が特権として付与されるようになったことに加え、2019年からはオーストラリア、コックスプレートへの優先出走権も付与されることとなりました。
こういった動きの裏側には、国際競馬統括機関連盟(IFHA)が公表した2016年の年間レースレーティングの平均値に基づく「世界のトップ100G1レース」において、有馬記念の13位に次ぐ2番目の評価となる、15位に評されていることも大きく関係していることでしょう。阪神競馬場を救うために創設された宝塚記念は、今や世界指折りのレースへと大きく成長したといえます。
そんな宝塚記念が開催される阪神2200mは外回り4コーナー出口からスタートし、3~4コーナーは内回りコースを使用する、やや変則的なコース体型。ちなみに宝塚記念は、創設当初1800mにて開催されていました。
1コーナーまでの距離が525mと長い上に下り坂になっており、ペースが上がりやすいものの、途中から急坂を挟むこともあり向こう正面あたりではペースが落ち着く傾向にある為、うまくその利を活かした内枠の逃げ馬や先行馬が比較的有利と言われています。
ただ、近年、宝塚記念に関しては外枠や差し追い込み馬の台頭も目立つようになり、勝ち馬の分布は、かなり平坦化されている印象も受けます。この辺りの詳細は、後ほどご紹介いたしましょう。
さて、今年はいったいどの馬が上半期のチャンピオンホースとなるのか。ファン投票の結果などについても触れながら、有力各馬や注目馬の動向をお伝えいたします!
ここでは、宝塚記念の出走各馬についてご紹介します。
枠 | 馬番 | 出走馬 | 騎手 | コメント |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | ユニコーンライオン | 坂井 瑠星 | 前走はスローペースをまんまと逃げきっての解消。 今回はレイパパレとの位置取り争いになるか。 |
2 | 2 | レイパパレ (ファン投票4位) |
川田 将雅 | 6戦6勝、無傷で大阪杯(G1/芝2000m)を制覇。破った相手もコントレイル、グランアレグリアと強敵揃い。 ただ、馬場状態を考えれば今回こそが真価を問われる1戦か。 |
3 | 3 | メロディーレーン (ファン投票29位) |
幸 英明 | 350キロにも満たない小さな身体で走る姿にファンが多い1頭。 近走は結果を残せていないが、キレのある追い込みが持ち味。 |
4 | 4 | ワイプティアーズ | 和田 竜二 | 28戦して1秒以上の大差負けが3度しかない「相手なり」に走るタイプ。 今回は2019年以来となる、和田騎手とのコンビで強敵撃破に挑む。 |
4 | 5 | アドマイヤアルバ | 酒井 学 | 前走の目黒記念(G2/芝2500m)では、2018年5月以来となる複勝圏内入賞。 3連単99万馬券の立役者となったが、今回はどうか。 |
5 | 6 | シロニイ (ファン投票57位) |
松若 風馬 | ここ最近日本競馬を席巻中の白毛ファミリーの1頭。 前走こそ大敗も、基本的に阪神コースは距離馬場問わず大崩れはしないタイプ。 |
5 | 7 | クロノジェネシス (ファン投票1位) |
C・ルメール | グランプリ3連覇を目指す現役最強候補の一角。 堂々のファン投票1位での出走。期待に応えられるか。 |
6 | 8 | カデナ (ファン投票45位) |
松山 弘平 | 実は今回の出走馬の中でも実績上位の重賞3勝。 近走も人気以上には走っており、阪神コースも比較的得意。 |
6 | 9 | アリストテレス (ファン投票12位) |
武 豊 | 三冠馬コントレイルを、菊花賞であわやのところまで追いつめた。 今回は、得意距離への短縮+名手武豊騎手との初コンビとなる。 |
7 | 10 | カレンブーケドール (ファン投票6位) |
戸崎 圭太 | G1未勝利馬としてはファン投票最上位となる6位選出。 悲願のグレードレース初制覇となるか。 |
7 | 11 | モズベッロ (ファン投票15位) |
池添 謙一 | 大阪杯では単勝オッズ68.8倍ながらに、減らした馬体を戻して2着入線。 昨年の宝塚記念は単勝100倍越えで3着。今年は人気サイドになりそうか。 |
8 | 12 | ミスマンマミーア | 岩田 望来 | 地方で勝ち上がりまで5戦を要した苦労馬。 中央全4勝の内、2勝が阪神。今回のコースも1勝を挙げている。 |
8 | 13 | キセキ (ファン投票8位) |
福永 祐一 | 今年で7歳も、一線級と走り続ける胆力は流石の一言。 今回はおよそ4年ぶりに今年のダービージョッキー福永祐一騎手が騎乗する。 |
さて、2021年宝塚記念の出走各馬のご紹介へ移る前に、まずは人気投票の最終結果について振り返ってみましょう。
上位20頭がこちらになります。
※JRAニュース・宝塚記念ファン投票 最終結果発表より
順位 | 馬名 | 投票数 | 性年齢 | 調教師名 |
---|---|---|---|---|
1 | クロノジェネシス | 137,448 | 牝5 | 斉藤 崇史 |
2 | コントレイル | 119,562 | 牡4 | 矢作 芳人 |
3 | ワールドプレミア | 105,687 | 牡5 | 友道 康夫 |
4 | レイパパレ | 102,968 | 牝4 | 高野 友和 |
5 | グランアレグリア | 81,216 | 牝5 | 藤沢 和雄 |
6 | カレンブーケドール | 72,267 | 牝5 | 国枝 栄 |
7 | デアリングタクト | 71,852 | 牝4 | 杉山 晴紀 |
8 | キセキ | 69,281 | 牡7 | 辻野 泰之 |
9 | ソダシ | 63,505 | 牝3 | 須貝 尚介 |
10 | エフフォーリア | 57,404 | 牡3 | 鹿戸 雄一 |
11 | ディープボンド | 41,311 | 牡4 | 大久保 龍志 |
12 | アリストテレス | 39,194 | 牡4 | 音無 秀孝 |
13 | ブラストワンピース | 38,390 | 牡6 | 大竹 正博 |
14 | ラヴズオンリーユー | 34,493 | 牝5 | 矢作 芳人 |
15 | モズベッロ | 34,021 | 牡5 | 森田 直行 |
16 | ワグネリアン | 31,583 | 牡6 | 友道 康夫 |
17 | サリオス | 30,235 | 牡4 | 堀 宣行 |
18 | ユーバーレーベン | 26,902 | 牝3 | 手塚 貴久 |
19 | グローリーヴェイズ | 23,671 | 牡6 | 尾関 知人 |
20 | ウインマリリン | 22,199 | 牝4 | 手塚 貴久 |
ファン投票第1位に選ばれたのは、グランプリ3連覇の偉業がかかるクロノジェネシス。無敗で三冠を達成した2頭が古馬になってから精彩を欠いたこともありましたが、現役のミドル、クラシックディスタンス最強馬であることを考えれば、納得の1位選出といえるでしょう。
一方、残念でならないなのが2位のコントレイル、そして、7位のデアリングタクトの「三冠馬2頭」が、ケガや状態が整わず揃って回避。昨年のジャパンカップ以来の競演を楽しみにしていたファンも多かったことでしょう。
白毛の桜花賞馬、ソダシや、若手の急上昇株、横山武史騎手とのコンビで皐月賞を制したエフフォーリア、オークス馬ユーバレーベンなど、クラシックを沸かせた馬たちも上位に。ソダシに関しては、オークスでのパフォーマンスがもっと良ければ、更に票数を伸ばしていたかも知れません。
8位のキセキと13位のブラストワンピースの2頭はファン投票ならでは。キセキは2017年の菊花賞、ブラストワンピースは2018年有馬記念からG1制覇から遠のいていますが、直近でG1を制した他馬をしのぐ票数を集めていることからもその人気の高さがうかがえます。キセキに関しては宝塚記念2年連続2着入線の実績も相まってでしょう。
更に面白いのが6位のカレンブーケドール。G1レースではよく見かけるお馴染みの1頭ではありますが、これまで挙げた勝利は未勝利戦とスイトピーステークス(L)のみ。それでもこれだけの票数を集めたのは、その実力と、どんなレースでも一生懸命に走るカレンブーケドールの姿への、応援の意味も込めてのこと。これも、ファン投票のドリームレース。宝塚記念の醍醐味でもあり、楽しさでもあります。
昨年の宝塚記念、そして有馬記念(G1/2500m)を制し、両グランプリ制覇を成し遂げたクロノジェネシス。未だにあの宝塚記念の圧倒的な勝利が目に焼き付いて離れないファンも多いのではないでしょうか。
今回、宝塚記念連覇、そしてグランプリレース3連覇の達成を目指すクロノジェネシスには、昨年と大きく異なる点が2点存在します。
まずはローテーション。昨年は、2月京都記念(G2/芝2200m)→4月大阪杯(G1/2000m)→宝塚記念といったローテーションでしたが、今年の初戦となったのは3月に開催されたドバイシーマクラシック(海外G1/2410m)。1.9倍の一番人気に推されるも、最後はミシュリフにクビ差届かずの2着入線となり、そのまま直行ローテで宝塚記念へ挑むこととなります。
負けはしましたが高い適応力と強い精神力は流石の一言。馬体はふっくらとガレた様子はありませんが、後は帰国後に心身のバランスを保てているかがポイントとなります。
2点目が鞍上の乗り替わり。今回、デビューから前走まで手綱を取り続けてきた北村友一騎手がケガの為騎乗不可能に。代役として白羽の矢が立ったのがリーディングジョッキーC・ルメール騎手。
調教で跨り、ややムキになるところをみせながらも「やや怒り気味だったから、マイペースで走らせたらリラックスできた。ハッピーになれたね」と、独特のコメントを残しつつその背中をしっかりと確かめていました。
もし勝利となれば、グランプリ3勝は牝馬史上初の快挙。歴史に名を刻めるでしょうか。
クロノジェネシスの偉業を阻むとしたらこの馬が最有力でしょう。6戦6勝、無敗で大阪杯を制し、あっという間にG1ウィナーの仲間入りを果たしたレイパパレです。
やはり語られるべきは前走の大阪杯でしょう。三冠馬コントレイルや、マイル女王グランアレグリアなど錚々たるメンバーが不良馬場で手こずる中、ただ1頭、自分のペースで走り抜き、上り最速で逃げ切ってしまった衝撃のパフォーマンスは、これまでの名馬たちと比較するにもまた比較対象の居ない1戦でした。
状態面に関しては「良すぎるくらい」と、管理する高野調教師からは自信の声とともに「良すぎて、気合が入りすぎないようにしたい」といった、テンションの上がりすぎに細心の注意を払っての調整が行われています。
鞍上の川田将雅騎手は、施行数が少ないとはいえ、阪神芝2200m2004年のデビューから102戦して20勝。勝率は20%を誇るかなりの得意コース。ここでクロノジェネシスまでをも撃破すれば、今年の大目標としている秋の凱旋門賞(海外G1/芝2400m)出走に向けて、大きな弾みとなります。もはや焦点となるのは2200mという距離だけでしょう。
デアリングタクトがケガで不在な為、4歳牝馬総大将がレイパパレだとすると、現状でコントレイルに次ぐ4歳牡馬はこのアリストテレスではないでしょうか。
昨年の菊花賞(G1/芝3000m)において、コントレイルを最後まで苦しめた馬として一躍注目を浴びると、2021年初戦となったAJCC(G2/芝2200m)を完勝。「やはりタダモノではない」といった評価が競馬ファンの間で確立されることとなりました。
しかし続く阪神大賞典(G2/芝3200m)では単勝オッズ1.3倍に推されながらも7着。続く天皇賞春では4着と、期待に応えられないレースが続いてしまうことに。ただ、天皇賞春の時点で鞍上のC・ルメール騎手からは「距離が長すぎる」とのコメントが寄せられており、パーフェクト連対を果たしている2200mへの距離短縮は大きなプラスになることでしょう。
ちなみに今回はC・ルメール騎手がクロノジェネシスへ騎乗するため、武豊騎手が手綱を取ります。
これまで、G1レースで2着が3回。G2レースでも2着が3回。総獲得賞金は4億3000万円オーバーながら、挙げている勝利はいまだに『2勝』。そんな「最強の2勝馬」こと、カレンブーケドール。
68年間勝ち馬がいないように、牝馬には非常に厳しいレースとして有名な天皇賞春でも、強気に仕掛けるかなりタフなレースをして3着に入線。改めてカレンブーケドールの底力を思い知らされる結果となりました。ファン投票6位は、決して同情や人気先行ではなく、実力も認められてのことでしょう。
今回はカレンブーケドールにとって初めてとなる在厩のまま3戦目。状態面は変わらず良いとのこと。「何とかタイトルを獲らせてあげたい」を合言葉に、シルバーコレクターの称号を捨て去るレースをファンも期待しています。
長きにわたりG1戦線で一線級の成績を残し続けているキセキ。
数々のレースを走りぬいた同馬ですが、その中でも勝利こそないものの2019年、2020年連続2着入線と、好成績を残し続けているのが何を隠そう宝塚記念。
充実期を迎えており、1番人気にも推された2019年の宝塚記念2着入線はまだしも、注目したいのは2020年の宝塚記念。
直近のレースで結果を残せておらず、6番人気に甘んじながらもキッチリ2着に食い込んでおり、そんな2020年と比べても、今年は成績面も状態面もそん色ないレベル。それであれば、やはり上位に食い込んできてもおかしくはない1頭でしょう。
大得意の舞台で、3度目の正直と、奇跡の復活なるでしょうか。
冒頭では「逃げ先行有利」「内枠有利」とお伝えした阪神2200mですが、宝塚記念に関してはその傾向が大きく変化します。
まず、大きな偏りの見られるデータが「枠順」です。
枠順 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 3 | 11 | 6.3 | 12.5 | 31.3 |
2 | 1 | 1 | 2 | 12 | 6.3 | 12.5 | 25 |
3 | 0 | 1 | 1 | 14 | 0 | 6.3 | 12.5 |
4 | 0 | 3 | 0 | 13 | 0 | 18.8 | 18.8 |
5 | 0 | 2 | 0 | 16 | 0 | 11.1 | 11.1 |
6 | 1 | 0 | 1 | 18 | 5 | 5 | 10 |
7 | 0 | 2 | 1 | 18 | 0 | 9.5 | 14.3 |
8 | 7 | 0 | 2 | 13 | 31.8 | 31.8 | 40.9 |
ご覧いただくとおわかりいただけるように、直近10年で8枠が7勝と圧倒的。人気馬が多かったことも理由のひとつではありますが、2016年のマリアライトや2015年のラブリーデイといった5番人気以下の馬の勝利も見受けられます。開催の最終週に行われるレースであることから、比較的馬場状態の良い部分を通れる馬が有利ということでしょうか。
ただ今年の場合は変則開催の為、前年とは違った開催日程で行われており、一概に例年と同様の馬場の荒れ具合と考えるのは、危険である可能性もあります。
また「逃げ先行が有利なコース」と、冒頭ではお伝えしましたが、過去10年で通過順が最初から最後まで5位以内だった馬の勝ち数は5勝。それ以外が5勝とちょうど半々の結果に。
ただこれが「最終コーナー時点で5位以内」といった条件にすると、7勝にまで範囲が広がります。最終コーナー時点、2桁順位で勝利したのは2012年のオルフェーヴルのみ。歴史的名馬レベルでなければ難しいということでもあり、やはりある程度位置を取りながらも持続力のある脚とスタミナを持つ馬が有利なレースです。
宝塚記念は「人気」もかなり重要なデータ。
過去10年間で、1番人気~3番人気が6勝。特に、1番人気の連対率は50%とかなり高い数字をマークしています。近年では開催される時期や、レース選択の傾向的に「実績馬が多数出走する」タイプのレースではない分、人気上位に推されるような実績馬が強い為ではないかと考えられます。馬券の中心は人気馬の中から選ぶのが無難といったところでしょう。
ここでは、注目各馬の1週前、最終追い切りの内容や、陣営のコメントをご紹介します。
CWコースでの最終追い切り。ジェラルディーナ(3歳1勝クラス)と併せ馬状態でラスト1ハロンを11秒9のまま併入。ゆったり、内容重視の追い切りである理由としては、2週、1週前でしっかりと負荷をかけてハードなメニューをこなしているからでしょう。だからこそ最終追い切りは状態面キープしながらテンションを整えるだけであり、相当良い出来にあると考えられます。
1週前追い切りでも素軽い動きを見せていましたが、最終追い切りでは坂路で51秒6をマーク。状態面はキッチリ整ったように思えます。陣営からも「本当にいい追い切りが出来た」とのコメント。大阪杯での反動を感じさせない素晴らしい動きでした。
最終追い切りは坂路で53秒0をマーク。時計面は平凡なものの、1週前追い切りでは騎乗予定の武豊騎手を背にしっかりと負荷をかけており、予定通りのもの。そのころから状態面は良く、いい意味で平行線。長距離レースを走り続けた疲労も見られない。
最終追い切りは坂路単走で53秒1をマーク。1週前で51秒8をマークしていたために、負荷はかけずに余力を残す感じの内容。陣営からも納得の声が聞かれました。ハードなレースを経験しているにもかかわらず、馬体面はさらに良化している印象で、今回の出走馬の中ではピカイチの出来にある1頭です。
ラストに重点を置きながら53秒3をマーク。こちらも1週前に福永祐一騎手を背にハードに追い切り済みな為、状態を整える程度。年齢的に7歳と、過度な良化を見込むのは厳しいところがありますが、4年ぶりにまたがった福永騎手からは「筋肉が柔らかいし。まだまだ若い」とのコメントも寄せられています。
13日に速い時計を出し、状態の良さをうかがわせるもコズミ(筋肉痛)を発症するアクシデントも、最終追い切りではしっかり状態を戻してきました。身体の弱さというより、ここ最近は身体に身が入り、早い時計を出す調教も出来るようになってきたからこその筋肉痛といった印象で、どちらかといえばこれまでよりさらにパワーアップしているとみていいでしょう。
さて、ここからは今回の記事を書いたライターによる、宝塚記念の予想をご紹介いたします。
あくまでご参考程度にどうぞ!
無敗で大阪杯を制したレイパパレと、グランプリ連覇のかかるクロノジェネシスのどちらかを本命視するのが妥当であると考えます。非常に悩ましいところですが、今回はクロノジェネシスを本命視したいと思います。
レイパパレがマークした大阪杯の勝ちタイム2分1秒6は、重馬場以上で行われた大阪杯直近20年のタイムを見渡しても異次元の数字。また、実際のレース映像をご覧いただくとおわかりいただけるように、馬場状態は極めて悪かったことや、コントレイル、グランアレグリアらを破ったことを考えれば、一定以上の評価はするべきでしょう。
そのあまりの衝撃的勝利から、レイパパレを高く評価する声もありますが、2着入線馬モズベッロも荒れ馬場が得意な馬であったことから「大阪杯は馬場状態が特殊すぎた」といった見方をさせていただきます。コントレイルやグランアレグリアが『負けすぎている』というのが正直な感想です。
ただし、レイパパレはある程度レースのペースを握ることが出来るであろう以上、クロノジェネシスもそれなりの位置取りでレースをすることが求められるのは確かです。大阪杯の再現のようなレースにさせないことが、クロノジェネシス陣営にとって重要なことかと思います。その辺りは新コンビとなるC・ルメール騎手の手腕に期待です。
この2頭以下の順序付けはかなり難しいところですが、3番手評価にはアリストテレスを推したいと思います。2200mはこれまで3戦して2勝2着が1回。その2着1回は、今回と同じ舞台で行われたすみれステークスであり、2着といってもクビ差。
前走前々走は明らかに距離が長かったと鞍上のC・ルメール騎手もレース後に語っており、今回であればベストパフォーマンスを発揮できることでしょう。クロノジェネシスをマークできる位置でレースを運べそうなのも好材料です。
また、宝塚記念はリピーターが強い傾向のレースでもあるので、昨年3着、前走もいい競馬を見せていたモズベッロも2列目に加えたいところ。
以下、カレンブーケドール、キセキを3列目に加えた3連単でも勝負したいと思います!
◎ クロノジェネシス
〇 レイパパレ
▲ アリストテレス
△ モズベッロ
△ カレンブーケドール
△ キセキ
クロノジェネシス
クロノジェネシス→レイパパレ・アリストテレス・モズベッロ→レイパパレ・アリストテレス・モズベッロ・カレンブーケドール・キセキ
3連単に関してはレイパパレも頭に加え、確実性+クロノジェネシスが馬券圏外になった時の配当の跳ねを期待するのも面白いですね!アリストテレスの代わりに、調教面を重視するのであれば、カレンブーケドールの順位を上げるのも良いかもしれません。
そしてJRAのクロノジェネシスやレイパパレの単勝オッズはかなり低い可能性がありますので、そんな時こそブックメーカーを上手に活用したいところですね!
JRAの単勝予想オッズ(人気順)と、宝塚記念に賭けられるブックメーカーとして、bet365、ウィリアムヒルの単勝オッズを紹介します。
※6月26日(土)時点
人気 | 枠 | 馬番 | 出走馬 | JRA | bet365 | ウィリアムヒル |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 7 | クロノジェネシス | 2.1 | 1.90 | 1.80 |
2 | 2 | 2 | レイパパレ | 3.4 | 3.00 | 2.50 |
3 | 7 | 10 | カレンブーケドール | 7.3 | 6.50 | 8.00 |
4 | 6 | 9 | アリストテレス | 8.5 | 9.00 | 9.00 |
5 | 8 | 13 | キセキ | 14.2 | 17.00 | 21.00 |
6 | 7 | 11 | モズベッロ | 20.8 | 21.00 | 21.00 |
7 | 1 | 1 | ユニコーンライオン | 22.0 | 26.00 | 34.00 |
8 | 8 | 12 | ミスマンマミーア | 51.6 | 67.00 | 101.00 |
9 | 6 | 8 | カデナ | 63.8 | 67.00 | 67.00 |
10 | 3 | 3 | メロディーレーン | 85.8 | 101.00 | 101.00 |
11 | 5 | 6 | シロニイ | 99.0 | 201.00 | 201.00 |
12 | 4 | 5 | アドマイヤアルバ | 130.7 | 201.00 | 101.00 |
13 | 4 | 4 | ワイプティアーズ | 139.4 | 201.00 | 201.00 |
着順 | 枠 | 馬番 | 出走馬 | 最終オッズ(単勝) |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | 7 | クロノジェネシス | 1.8 |
2 | 1 | 1 | ユニコーンライオン | 27.8 |
3 | 2 | 2 | レイパパレ | 3.5 |
4 | 7 | 10 | カレンブーケドール | 6.7 |
5 | 8 | 13 | キセキ | 16.6 |
6 | 8 | 12 | ミスマンマミーア | 79.6 |
7 | 6 | 8 | カデナ | 74.0 |
8 | 7 | 11 | モズベッロ | 23.5 |
9 | 6 | 9 | アリストテレス | 9.5 |
10 | 4 | 4 | ワイプティアーズ | 246.8 |
11 | 3 | 3 | メロディーレーン | 153.9 |
12 | 4 | 5 | アドマイヤアルバ | 213.8 |
13 | 5 | 6 | シロニイ | 195.3 |
6月21日日曜日、阪神競馬場にて第62回宝塚記念(G1/2200m)が開催されました。台風の予報もあった週末の阪神競馬場でしたが、天候は思ったよりも悪くはならず良馬場での開催となりました。
レースは、先団の後ろ好位でレースを進め、逃げ粘りを図るユニコーンライオン(牡5/坂井瑠星)やレイパパレ(牝4/川田将雅)らを「ラスト200は楽でした」の、レース後のコメント通り、残り200mでキッチリとらえると、そのまま突き放す、まさに横綱相撲でクロノジェネシスが勝利。
勝ち時計は2分10秒9で、見事に日本競馬史上初となる『牝馬によるグランプリ三連覇』を達成しました。
2馬身半差の2着には、一度はレイパパレに競り落とされたかのように見えたユニコーンライオンがもう一度内から盛り返して2着入線。一度は先頭に躍り出た2番人気のレイパパレは、最後脚色が鈍り、2着にクビ差の3着入線。1番人気→7番人気→2番人気の決着で、3連単は1万3340円の万馬券決着となりました。
なお、3番人気に推されていたカレンブーケドールは、中団から最後の直線はジワリと伸びてはいましたが離された4着に。同じく、4歳世代代表として期待のかけられていたアリストテレスは、道中からのポジションを上げることが出来ず9着に終わりました。
さて、気になるクロノジェネシスの今後の動向についてですが、今回北村友一騎手ケガの為急遽乗り替わりとなり、見事その役目を務めたC・ルメール騎手からは「フランスでもいい結果を出せると思います」と、その乗り味に太鼓判。
さらに、クロノジェネシスを所有するサンデーレーシング代表の吉田俊介氏からは「フランスに行きたいですね。こういう馬で行きたいと思っていました」と、凱旋門賞挑戦へかなり前向きなコメントを寄せていました。今後のクロノジェネシスの動向にも目が離せません。
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